「暗い顔でため息ばかり」 外交を巡って批判続出の石破首相の現状…「相談できる相手がいない」
「誰がやっても同じだから」
青山氏が言う。 「懇談会で私は“石破総理のためにも、潔く辞意表明をなされるのが正しいことだと考えます”と申し上げました。総選挙は政権選択選挙です。そこで政権与党が大敗し、過半数を失ったのなら、党首である総理総裁は辞任しなければならないのです」 他の議員が石破首相に「辞職」の二文字を突き付けなかったことについては、 「やはり、保身でしょう。様子見をしている。高市(早苗)さんは欠席したそうですが、いろいろなご都合があるにせよ、なぜ欠席なのか……」(同) 政治ジャーナリストの青山和弘氏もこう話す。 「選挙で国民の信任を得られなかった以上、石破さんは常識的には辞めるべきだと思います。ただ、現状では石破おろしは起こっていません。それは、少数与党という環境が変わらない限り誰がやっても同じだからです」 政治部デスクによると、 「高市さんや麻生(太郎)さんが石破おろしに動かないのは、放っておいても石破政権がガタガタになるのが目に見えているからです。すでに“終わっている”人を追い落すために力を使うのは無駄と考え、高市さんは『今は結束することが大事』などと無難なことを言っているのでしょう」
「ストレスを発散する場がなく……」
何の準備もできていない中、宿願だった総理総裁の座が転がり込んできたものの、やることなすこと全てが裏目に出て選挙で大敗し、いきなり窮地に追い詰められた石破首相。 「石破さんは最近、“こんなはずじゃなかった”と暗い顔でため息ばかりついています」(官邸関係者) 政治部記者が明かす。 「これまでは党内野党として好き勝手なことを言っているだけでよかったが、いきなり権力のど真ん中に立つことになり、“どうしよう”となっているのが現状。奥さんの佳子さんは地元の鳥取にいるままだし、夜の宴席も最低限に抑えているのでストレスを発散する場がなく、疲れ果てて議員宿舎に帰って来るとすぐに寝てしまう、という日々のようです」