正月の株価予想をハズす“金融のプロ”に資金を託す「投資信託」にリスクはないのか?
投資初心者におすすめされることが多い「インデックス投資信託」。信頼できるプロに運用を任せることで安心だと思われがちだが、詐欺の心配は少ない一方、運用失敗の可能性は避けられない。プロの手腕に頼るとはいえ、結果的には自己責任が求められるため、始める前にリスクをよく理解することが大切だ。※本稿は、我妻佳祐『金融地獄を生き抜け 世界一簡単なお金リテラシーこれだけ』(幻冬舎新書)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● プロに運用を任せる 「投資信託」とは 「仕組債」や「変額保険」など、投資商品は、いずれもリスクが大きかったり、効率が悪かったりと、おすすめできないものでした。 それに対して本記事では、「初心者はこれだけ知っていればOK」といえる投資商品をご紹介します。それが、「インデックス投資信託」なのです。 インデックス投資信託は国の審査を受けた身元のたしかな業者しかつくれないので詐欺を心配する必要がありませんし、歴史的には、一時的に損失が出ても長い目で見れば利益を生んできた金融商品です。もちろんリスクが小さい分、そこから得られるリターンも「おいしい(そして怪しい)儲け話」ほど大きくはないでしょう。 また、これまでの歴史では利益を生んできたとしても、これからの将来においてもそうであるとは誰にも断言できない話ではあります。でも、インフレで日々、目減りする銀行預金よりもはるかに高い利回りで、大切なお金を増やせる可能性は高いと思います。これからお金の使い方を「貯蓄から投資へ」と切り替える人にとって、インデックス投資信託より適切な商品はないことは間違いありません。 では、そのインデックス投資信託とはどのようなものでしょうか。その仕組みを理解してもらうために、まず「投資信託」について説明しましょう。インデックス投資信託はその名前が示すとおり「投資信託」の一種です。 ● プロに任せる「投資信託」は 自分で投資するリスクを減らせる 投資信託とは、まさに投資するお金を「信じて」「託す」という意味。託す相手は、資産運用の専門家です。