荻野監督「優しくなりました」サントリーサンバーズ会見一問一答
荻野監督「優しくなりました」サントリーサンバーズ会見一問一答 撮影:柳曽文隆 THEPAGE大阪
13日夜に大阪市内のホテルで開かれたバレーボールのV・プレミアリーグ男子「サントリーサンバーズ」の2017/18シーズン記者会見。清水雅之GM、荻野正二監督、米山達也キャプテンが出席し、今シーズンへの意気込みを語った。
選手がどういう状態なのかを把握しながら強化
──荻野新監督におうかがいします。かつては黄金時代を築かれたこともあるサントリーさんが、ここ最近でも入れ替え戦に回る悔しいシーズンもあったと思いますけど、復権という意味で一番大切にしなければならないこととは? 5年間くらい外国人監督のもと選手たちは一生懸命やってくれました。私は今シーズンからやりますけども、やはりコミュニケーション、スタッフと選手の距離があると、どうしても練習とか妥協したり練習の意図がわからなかったりとかがありますので、練習するためにはコミュニケーションをとらないといけないということで、1日1回、2回、3回くらい選手に話しかけてあげたりとか、選手の体調、メディカルスタッフとかの意見を聞きながら選手がどういう状態なのかを把握しながら強化をすすめています。 そのあたり、だいぶ選手とスタッフの差は縮まったんじゃないかと私自身も思いますし、選手からも意見を言えるような環境をずっと作ってきましたので、最後は気持ちだと思いますね。勝つためにはこの選手にトスあげたりとか、このチームのためにレシーブいっぱいあげたいとかそういう気持ちが練習から出ていれば試合は絶対出ると思いますのでそういうハートの面で強化をしてきたと思います。そういう面では自信じゃないですけど、今まで以上のチーム力という確信はあります。
選手層を厚くしようと
──この10年、残念ながら優勝がなく、2位が監督の時、今も監督からのお話若干あったんですけど、なにが欠けていたんでしょう? どうでしょうね。まあ技術的には、やはり昔のサンバーズの時代はサーブ&ブロックみたいな攻撃型っていう選手がいて、あと個々の能力が高かったっていうのもいます。ポジション別に考えてもスペシャリストが1人ないし2人いたということで、選手層がそのときはたしか18人くらいいましたけど、だれが出ても同じようなプレーをした同じようなスキルがあったという選手が多かったんですけど、ここ最近は差があったんじゃないかなという風に思います。 ですから全員バレーを構築するために、少しでも韓国遠征とかでVリーグでも難しいかなという選手でも出してあげたりとか自信を持たせてあげたり、そういうことによって控えの選手が強ければ、いちばん強くなるというチーム作りがいいのかなと。 ということで選手層っていうのが今まではちょっと薄かったということで、今年やってますけど、選手層を厚くしようと。スキル的に自分が今まで経験したこと、勉強したことを選手に言って、それを反復練習させるという強化をしてきたので。 これが今年1年でできるのかまだわからないですけど、これから先、何年かして、本当は今年優勝するのがいちばんいいですし、それが連覇というところにつながっていきますので、そこを重点的に技術的にはそういうところを強化してますし、そこらへんの差だと思います。