「激怒!って書いて」侍ジャパン・井端弘和監督が夕刊フジに注文 大リーガー・人気選手が不参加…チケット苦戦で1か月間無休のシビアな事情
■会見後に表情一変!! 野球の国際大会「プレミア12」で連覇を目指す日本代表は、いよいよ13日にバンテリンドームナゴヤでオーストラリアとの初戦に臨む。井端弘和監督(49)は開幕を控えた12日、唐突に「『井端激怒!』って書いておいて」と夕刊フジにリクエスト。この不穏な空気、一体なぜ? 【写真】ノックバットでも“いぶし銀”の技を披露する井端弘和監督 公式練習後の前日会見に出席した井端監督は、2000年に「ディンゴ」の登録名で中日に在籍したオーストラリアのニルソン監督と同席。「彼はメジャーリーガーで、僕は彼の代走、守備固めというところからプロ野球人生がスタートした。感謝しかない」と感慨深げに語った。 ところが、会見後に表情は一変。本紙記者を見つけるや、「こっちは1か月間、無休だよ。ネタ作りのために昨日(の自主練習)も出てさ。なのに休んでる記者もいるのよ。『井端激怒!』って書いといてよ」と注文したのだった。 一部選手が参加した練習を休日返上で視察に訪れた井端監督は、報道陣に記事の材料を提供するべく、約40分間にわたって大会の展望や現役時代の思い出話を披露した。マスコミ業界も労務管理が厳しくなったご時世、ところどころ現地休暇を取るのは致し方ない面もあるのだが、井端監督が満足に静養もできず露出を続けなければいけないシビアな事情もある。 各国とも大リーガーが参加しない今大会で、日本は国内の人気選手まで辞退続出。初戦は当日券の発売が決まるなどチケット売り上げで苦戦しており、広告代理店関係者は「積極的に協力していただいて、井端監督には本当に頭が上がらない」と最敬礼を繰り返す。 「代表監督はボランティア」と表現したのは、昨春WBCを制した栗山英樹前監督だ。無給という意味ではなく、給料以上の奉仕が求められるのだという。1000万円に届かないとされる報酬は、確かに日の丸を背負う重圧や重労働には見合わないが、怒りの井端監督を癒やすのは世界一のタイトルしかない? (片岡将)