【 防災備蓄のローリングストック! 時短&おいしい超簡単レシピ⑨】認知症予防も骨活も! サンマの蒲焼き缶とペットボトルのお茶で「冷や汁風」に
ギリコ:自分で漬けたきゅうりのぬか漬けがあります!しかも、みょうがと青じそは昨日の晩、カツオのお刺身を食べたときの残りがちょうどあります。 ぬか漬け歴12年ですが、料理にぬか漬けを活用したのは初めてです。 これもおいしい! 先ほどとはまた違った感じ。あっさりしていておいしいです。
非常時に誰もがすぐに使えるよう、備蓄食材の「見える化」を
ギリコ: ところで、今泉先生。さっき、ふと疑問に思ったのですが、先生はなぜ「防災食」に関する仕事をするようになったのでしょうか。何かきっかけがあるのでしょうか? 今泉: きっかけは、2011年3月11日に起きた東日本大震災です。当時、下の子は幼稚園の年長組で卒園式の前でした。「お留守番してみたい」と言われ、私が少し外出したときに地震が起きました。 パパと中学1年生だった娘が帰宅できたのは、次の日のお昼過ぎ。幸い私は30分程度で自宅に戻れたのですが、もしもっと遠くに出かけていて、何時間も帰宅できなかったら、息子は一人で食べるものもなく、どうしていただろうと不安になりました。 というのも、家にたくさん食品はありましたが、小さな子どもが一人で食べられるものは、当時の私の家にはほとんどなかったということに気づいたんです。 こうした経験から「食」を仕事にしている身として、災害食に強い関心を持つようになりました。そして、防災食を研究し、管理栄養士としてそのノウハウを広める活動をするようになりました。 ギリコ:震災での経験が、現在の防災食アドバイザーとしての活動の原点だったのですね。東日本大震災の経験から、防災や備蓄を心がけるようになった人も多いと思います。また、それ以降も各地で災害が起きています。今、それぞれが災害時にどのように行動するか、きちんと考えておく必要がありますね。 今泉:食材を備蓄する際には、管理の仕方にもちょっと気をつけていただけるとよいと思います。 保存は温度変化や湿気が少ないところで、という基本はみなさんすでにもうよくご存じかと思いますが、さらに、ぜひ皆さんにお伝えしたいのが、備蓄食材の「見える化」です。 ギリコ: 「見える化」というと? 今泉:まず、備蓄食材はパッと「見える」場所に置くことです。わが家では本棚に並べています。ギリコさんも扉を開ければすぐに「見える」ように、リビングのクローゼットに備蓄している食品を整理して置いているので、とてもよいと思います。 パントリーの奥にしまいこんだり、非常持ち出し袋にしまったままだと、いつのまにか押し入れの奥のほうに追いやられてしまったり、存在すら忘れられてしまうことが多いみたいです。そうなると、いざというときに取り出せない、なんていうことになり兼ねないです。 また、「食料品や日用品などの生活必需品を少し余分に買っておき、古いものから使い、使うごとに買い足していく」というローリングストックを実践するには、常に「今、何が家の中にあるのか」が、パッと見てわかる状態であることが大切です。
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