「求職者」急増中のアメリカ、過去10年間で最も高い水準に...働き方は多様化するも雇用状況に対する満足度は低下していることが明らかに
働き方の選択肢が増えてきてはいるものの、現状に大きなストレスを抱えていたり、先のことを考えて不安になることは誰しもある。先日発表された労働市場調査によると、アメリカでは現在、職探しをする人が急増しているという。 【写真】「ちょっと疲れた」「パートナーと喧嘩」で行ってもOK!誤解しがちな"カウンセリング"について解説 先日ニューヨーク連邦準備銀行は、2024年7月のSCE労働市場調査の結果を発表。同調査によると回答者の28.4%が職探し※をしており、これは2014年3月以来の高い数値で、1年前の19.4%と比べると急激に増加していることが明らかに。連邦準備銀行の研究者らは、求職者の増加は45歳以上で大学卒業資格がない、さらに収入が6万ドル(約869万円)未満の人の間で顕著であると指摘している。(※すでに職を失っている人、現在職に就いているが新しい仕事を探している人の両方が含まれる) また同調査では、現在の仕事における賃金報酬と賃金以外の福利厚生、昇進の機会に対する満足度は、1年前と比較すると低下しているという。 賃金以外の福利厚生に対する満足度は64.9%から56.3%に、昇進の機会に対する満足度は53.5%から44.2%に低下。満足度の低下は、女性、大学卒業資格のない回答者、世帯年収が6万ドル(約869万円)未満の回答者で最も大きかったとのこと。 さらにパンデミック以降、67歳以上も働くという人々の予想平均値は低下していたものの、最新の調査ではその傾向が逆転しており、昨年の32%から34.2%が67歳以降も働くと回答している。
日本は仕事に対しての満足度が低い?
週4日勤務(週休3日)やリモートワーク、副業可など、働き方もだんだんと多様化してきているが、日本は仕事に対する満足度がかなり低いよう。 ギャラップ社が発表した最新の「世界の職場の現状」レポートによると、日本の労働者のうち、仕事に対して意欲的な人の割合はわずか6%と世界最低水準となっており、世界平均の23%と比べて大きな差があることが明らかに。一方で、仕事に対して意欲的でない人の割合は4倍の24%だという。 また日本の労働者の5人に2人がストレスを感じており、41%が前日に大きなストレスを経験したと回答。また、今が転職先を探すのに良い時期だと考えている従業員は40%に過ぎないにもかかわらず、労働者の3分の1(33%)は転職先を探している、もしくは積極的に探しているとのこと。