ポテトチップスを食べ続け、7歳で失明…人間の味覚を子供の頃から鈍らせる食品の正体
子供の頃からその味を体に覚えさせる
パッケージ食品メーカーはこれを熟知している。そのため、同じ製品を売るなら、新規顧客より既存顧客に売るほうが簡単になる。「お菓子好き」が何歳になっても変わらないのは、メーカーの緻密なマーケティングと、それによって味蕾を麻痺させられてしまった結果なのだ。 これは飲料も同じ。ある飲料メーカーの最大の敵は「健康ブーム」だ。どこからどう見ても「体に良さそうではない。でも、甘くておいしい!」という飲料商品にとって、健康ブームは頭痛の種になる。健康志向を謳った他の商品を販売して売上を確保する戦略をとるものの、甘くておいしい主力商品の売上が下がることは避けたい。 そこで、そのような社会や時代の要請に左右されず、長期間にわたって売上を安定させるために、メーカーが力を入れていることがある。それは、 「子供に飲ませる」 子供の頃からその味を体に覚えさせることで、大人になってからも常習的に買ってもらうことができる。そこで、子供が来店するファストフードやテーマパークなどでの販売に力を入れるわけだ。 あるパッケージ食品会社に勤めるアメリカ人の知人がこう言っていた。 「どれだけのシュガーが使われているか知っているから、飲む気にならないわ」 【つづきを読む】『味の濃い食べ物を好む人は注意…病気のリスクを抱えてしまう恐ろしいカラクリ』では、「味覚」が鈍ることで起こる健康被害について解説している。
石村 友見(ヨガ講師・株式会社Life is Wellness代表)