イルミネーションは、なぜ冬?気象条件にその理由が… 視聴者のギモンに気象予報士が回答
なぜイルミネーションは冬なのか?という疑問が視聴者から寄せられた。天気にまつわる素朴な疑問や、珍しい気象現象、知りたいことなどを村田気象予報士がわかりやすく解説する
イルミネーションが映える気象条件
なぜイルミネーションの季節は冬なのか、そのルーツは、クリスマスの時期にツリーなどにキャンドルを飾る文化にあった。さらに、冬の気象条件も大きな理由となっている。 気温が高いと空気中に含むことができる水分量は多いが、気温が低い冬は空気中の水分が少ないため、より澄んだ光が見える。 冬は風が強く、ちりや埃が空気中に滞留しないため、きれいな環境でイルミネーションを楽しむことができる。 また、冬は日没が早いため、早い時間からイルミネーションが点灯し、たっぷりと楽しむことができるのも、冬にイルミネーションをする利点の一つだ。 イルミネーションで街路樹を利用する場合、冬は葉が枯れて落ちるので装飾しやすく、樹木への負担を抑えることができるという面もあり、これらの条件が“イルミネーションといえば冬”となっている理由だ。
イルミネーションの新しい楽しみ方
次に、イルミネーションの魅力や楽しみ方を、一般社団法人 日本イルミネーション協会・藤原義孝さんに聞いた。 Q.近年のイルミネーションの特徴は― 「地域や環境によって建物を生かしたイルミネーションや創作物のイルミネーションなどが増えている。元々、レッド、グリーン、ブルーがすべての色を作り出しているが、青色発光ダイオードが開発されてからLEDの幅が広がり、すべての色が表現できるようになった」 Q.LEDの効果は― 「消費電力が従来の8分の1程度になったほか、色がかなり鮮明に映る効果がある」 Q.イルミネーションの楽しみ方は― 「イルミネーションは見るだけ、というものは約5年前までの考え方で、最近は体験できる光シーソーやブランコ、光ステップ台などがある。全国的に、イルミネーションは見るだけのものではなく、体験も含めて楽しめるものが増えている」 日没が早く、寒い冬は気分も沈みがちになりそうだが、イルミネーションを見て“体験して”楽しく乗り切るものよいかもしれない。
福井テレビ