眠りの呪縛にとらわれていませんか?【40代・50代の睡眠改革】
ネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんと「質の良い睡眠」を探求するOurAge連載「ニッポンマダムの睡眠改革 」。今回お話しいただいたのは、“睡眠時間”についてだ。 「8時間眠るように早めにベッドに入りますが、どうしても6時間半しか眠れません」 「目標は7時間睡眠なんですが、お昼寝を足して補ってもいいですか?」 「さらに睡眠時間を増やしたいので睡眠薬を飲もうと思いますが、どうでしょうか」 こんなお声をいただく事があるとヨシダヨウコさん。 「どの方も真剣に、できるだけ自分の睡眠時間を延ばそうとしているのがわかります。 26歳から64歳までの推奨睡眠時間は7~9時間です(National Sleep Foundation)。最低でも6時間、最長10時間まで許容範囲とされています。そうなると日本人の多くの人はこの推奨時間に当てはまらないようです。 実際、講演で全国を回りながら睡眠時間をお聞きしていますが、5~6 時間の人が圧倒的に多い印象です。少ない人の中には3時間という方もちらほらいらっしゃいます。 データ的にも日本人の睡眠時間は他国に比べて少ないです。このことは知っている方も多いため、少しでも睡眠時間を確保しようと日夜改善する姿勢は、皆さんの睡眠意識の変化のように感じています。 ただ、その睡眠時間が自分にとって適した時間なのかどうか、少し考えてみてください。睡眠時間には個人差があります。やみくもに睡眠時間を増やすために睡眠薬に頼ったり、睡眠時間が短いことを過度に気にして、逆に病んだりして欲しくはありません。 まずは今の自分に合った睡眠時間を探すこと。ちょうど年末年始にかけて、今年は長く休める方も多いでしょうから、休暇中に自分の本当の睡眠時間を探ってみてはいかがでしょう。自分実験だと思って行なってみてください」
自分の快適睡眠時間を知る
「まずは数日間、とにかくめいっぱい眠るようにしてください。朝は目覚ましをかけず、太陽の光もあまり入らないようにして、眠りやすい環境を整えておきます。 忘れてはいけないことは家族にも知らせておくこと。そうしないと『なんでいつまでも寝ているんだ!』なんてことになりかねませんから、告知は重要です。