【ワールドシリーズ】ドジャースvsヤンキース"MLB最強打者対決"を制するのは大谷か!? ジャッジか!?
MLBもいよいよ2024年シーズン最終決戦へ――。伝説が生まれそうな好カードの注目ポイントを総ざらい! 【写真】大車輪の活躍を見せるドジャースの山本&サイ・ヤング賞に輝いたヤンキースのコール * * * ■対応力の大谷、再現性のジャッジ ついにワールドシリーズにたどり着いたドジャース・大谷翔平。対するは今季、大谷超えの58本塁打を放ったアーロン・ジャッジ率いるヤンキース。東西の名門球団による43年ぶりの激突であり、シーズン50本塁打超えの打者がワールドシリーズで戦うのは史上初の出来事。まさに〝MLB最強打者対決〟だ。 「『大谷、大谷と騒ぎすぎ』という声も聞こえますが、そうは思いません。サッカーでいえば、全盛期のクリスティアーノ・ロナウド擁するレアル・マドリードと、リオネル・メッシ擁するバルセロナがチャンピオンズリーグ決勝で戦うようなもの。日本人がチームの顔としてこの舞台にたどり着き、とても感慨深いです」 こう語るのは『週刊プレイボーイ』本誌おなじみの野球評論家、お股ニキ氏。MLBに精通する氏は大谷とジャッジの打者としての特徴を「対応力の大谷、再現性のジャッジ」と明示する。 「MLBで必要とされる能力のひとつが再現性の高さ。打者は長い目で見れば再現性があるほうが安定します。相手投手の失投や自分の得意球を確実に仕留めることで数字も残せますから。 ただ、相手投手のレベルも上がり、相手により分析されるポストシーズンでは、そこまで力を発揮できないケースも。ジャッジもワールドシリーズの前までは打率1割台、2本塁打と苦しんでいました」 一方、大谷翔平の特徴である対応力とは? 「大谷はまさに『ここぞ』の場面で徹底的にやる男。メッツとのリーグ優勝決定シリーズでも、第2戦でまったく打てなかった変則左腕のショーン・マナイアに対し、第6戦ではいつもより少しだけオープンスタンスに調整した結果、しっかり対応してチームの逆転につなげました。ジャッジであれば、同じスイングをして同じように打ち取られていたかもしれません」 確かに、シーズン終盤まで得点圏打率がリーグ最下位だった男が、ここにきて〝得点圏の鬼〟と化した変化も、対応力のなせる業なのだろう。