38歳元W杯戦士・駒野友一JFL今治で奮闘中
家族を静岡県内の自宅に残し、FC東京とアビスパ時代に続く単身赴任生活を送っている。東京や福岡と異なるのは38歳になり、身体のことも考えた食事を取るようになった点だと苦笑する。必然的に外食は避けて、スマートフォンのレシピをにらみながら自炊で悪戦苦闘している。 「違う面でも頑張っていますね。煮物系など、レシピを見ればだいぶ作れるようになったけど、面倒くさくなったら炒め物系が多くなっちゃいますね。ただ、自分にはね返ってくるので、身体のことも考えてやらなければいけないと思っているので」 残り10試合となった段階で、1試合消化が少ない今治は勝ち点41で2位をキープしている。3位のソニー仙台FCとの勝ち点差は6ポイント、4位のホンダロックSCとは7ポイント差に開いた。しかし、開幕前に駒野を中心に打ち立てた目標通りに、いまはひとつ上しか見ていない。 前人未踏のリーグ戦4連覇を目指し、首位を快走するHonda FCとの勝ち点差は5ポイント。そして台風の関係で延期になっている敵地での直接対決が、来月5日に組まれている。 「試合で頑張っているところを、みなさんに見てもらえれば。その結果として、恩返しができれば」 駒野が見据えるのは豊穣の秋。Honda FCをホームに迎えた3月の対戦では、今治が2-1で勝利している。引き分けが多いものの、それでも13戦連続無敗(8勝5分け)を継続中の今治が好調を持続して敵地で凱歌をあげれば、JFL戦線は一気に白熱化してくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)