【闘病】「ジストニア」とは? 自分の意思に関係なく首が勝手に動きだし…
仕事に復帰したいという気持ちを支えにリハビリに専念する毎日
編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 田中さん: ただ愕然としました。 編集部: 発症後、生活にどのような変化がありましたか? 田中さん: 針治療を数10件、酸素カプセル、マッサージなど含めありとあらゆる治療も試みましたが、それでも完治できず、手術に踏み切りました。とても痛みが強く、歩行も困難でした。杖や歩行器を使っているので車の運転もできなくなり、行動範囲が狭くなりました。 編集部: ジストニアに向き合う上で、心の支えになっているものを教えてください。 田中さん: 私は元来が仕事人間なため、1日でも早く仕事がしたいという気持ちを支えに、すごくつらいリハビリも頑張っています。それから、食事から身の回りのことまで生活全般の世話をしてくれる大切な人もいて、とても助けられています。 編集部: もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか? 田中さん: 「無理をしすぎるな」と言いたいです。昔から負けず嫌いの私は、自分の子どもくらい年齢の離れた若い子とも張り合うなど、昔から無理ばかりしてきたので、そのつけが回ってきたのかなとも思っていますので、「無理をせず、気楽に頑張れ」と言いたいです。
非常に疲れやすい体だが、病に負けない強い心を持って生きていきたい
編集部: 現在の体調や生活などの様子について教えてください。 田中さん: 現在の体調は非常に疲れやすく、午前に1時間、午後に1時間の昼寝は欠かせません。疲れてくると足に力が入りにくくなり、転倒することもあります。薬は1日4回トアラセット(痛み止め)、リボトリール(震えを抑える薬)夜のみ2錠を服用しています。 編集部: 医療従事者に望むことはありますか? 田中さん: この病気になって色々な方の話を聞きました。この病気で根治したというのは聞いた事がないので、もう少し治療精度の向上を目指していただきたいなと思います。 編集部: 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 田中さん: 多くの方がそれぞれ様々な病に悩みながらお過ごしだと思います。それでも私は「病は気から」という言葉もあるように、「絶対に完治してみせる」と、病に負けない強い心を持って生きて行きたいと思っています。 みなさんも時には心が折れそうになることがあるかもしれませんが、頑張りましょう。