京都を訪れたら食べておきたい!名喫茶店のタマゴトースト
京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。古くから喫茶文化が根付く京都は、全国的にもみても喫茶店やカフェが多い街であり、今なおコーヒースタンドや焙煎所も増えている。今回はコーヒーとパンの店「コロラド コーヒー マスサン」へ! サイフォンで淹れてくれる「コロラド コーヒー マスサン」のコーヒー(写真)
二条城前「コロラド コーヒー マスサン」
二条城前に店を構えて52年、1972年創業の喫茶店「コロラド コーヒー マスサン」。 「コロラド コーヒー」は、京都・北白川に本店を構えるコーヒー豆の焙煎・卸し会社「ワールドコーヒー」が展開するコーヒーチェーン店ながら、こちらは個人経営の特別枠。
「うちのおばあちゃんがワールドコーヒーの社長さんと知り合いで、コロラドコーヒーをチェーン展開するから一号店をやらないかって言われて、店を始めたようです」と、三代目・熊谷建太朗さん。そのため、店名には、創業者・熊谷増子さんが親戚内で呼ばれていた愛称“マスサン”がつけられている。
コーヒーも、通常の「コロラドコーヒー」ではコロラドブレンドを使用しているが、こちらでは、マスサンオリジナルブレンドを提供。コロンビアやブラジルなど7種類の豆をブレンドし、京都の老舗喫茶店に多いコクの際立つ深煎りで、創業時はミルクと砂糖を入れて飲むのがデフォルトだったそう。
店は、増子さんから息子さん夫婦に受け継がれ、孫の建太朗さんが家業に入ってからは、「店で出すサンドイッチを自家製パンで作りたい」と、店奥に本格的なパン工房も誕生した。 「店で出すために作っているので、そんなにいろいろなパンはないですよ」と、建太朗さんは控えめに言うが、店の入り口にはベーカリーコーナーが設けられ、昔懐かしい菓子パンや惣菜パンが並んでいる。
店で出すサンドイッチには、角食パンとトースト用のふんわり山型に焼き上げたイギリスパンの2種類を使用。イギリスパンはトーストすることで、より香ばしく、こんがり色づいた山型部分や耳までおいしい。一番人気のたまごトーストは、卵にはまったく味をつけず、マーガリンで焼き上げるのみ。お好みで卓上の塩を振って食べるのだが、卵の味とパンの味がダイレクトに感じられる。