犬のハーネスや首輪、リードの「NGな使い方」 犬の脱走やケガの原因にも
犬の散歩道具は、使い方や選び方を間違えると大きな事故につながるので、注意が必要です。そこで今回は、飼い主さんがやりがちな「NGな散歩道具の使い方」を、英国APDT認定ペットドッグトレーナーで獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。ご自身が間違った使い方をしていないか、これを機にチェックしてみましょう。 【写真】ゆるすぎはNG
つける向きを間違えている
つける向きを間違えると、体や首が抜けて脱走したり、違和感をどうにかしたくてリードを引っ張ったりするようになります。ハーネスは取扱説明書どおりに、首輪はタグやベルトに書かれている文字が読める向きにつけるのが正解です。
ハーネスや首輪を犬の頭側に引っ張っている
ハーネスも首輪も、犬の頭側に斜め上へ引っ張ると抜けやすくなります。とくにハーネスは正しく装着していても、抜けてしまう危険性が。犬が後ずさりしたときにリードを引っ張ると抜けてしまうのはこのためです。
愛犬の体格に合っていない
見た目重視で選んだり、子犬のときから同じものを使ったりするのはNGです。製品サイズが愛犬に合わずに体や首が抜けたり、製品そのものが壊れたりすることが。また、違和感や不快感から解放されたくて、リードを引っ張るケースも考えられます。
ゆるすぎる・きつすぎる
ゆるすぎれば脱走につながり、きつすぎれば嫌がって引っ張りグセを助長します。アンバランスなままつけていると、特定の部分だけ圧迫されて、皮膚や被毛、関節にダメージを与えることにもつながるでしょう。
細くてかたいものを使っている
細くてかたいものだと、とくに短毛種は皮膚に食い込みやすくなり、その痛みをどうにかしたくてリードを引っ張るようになるおそれが。また、歩くのをためらって後退すれば、その拍子にハーネスや首輪から受けてしまう危険性もあります。 ここでは、5つの「NGな散歩道具の使い方」をご紹介しました。該当するものがあった場合は、今すぐ使い方を見直すことが大切です。 お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師) 参考・写真/「いぬのきもち」2024年8月号『ホントに正しい選び方と使い方、教えます! 脱走・引っ張りを防ぐハーネス首輪リードづかい』 文/長谷部サチ ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
いぬのきもちWeb編集室