【白菜】ストレス解消GABAが豊富!管理栄養士が教える<効果が6倍になる>食べ方とは?
白菜が美味しい季節がやってきました。実は白菜にはGABAが豊富に含まれているってご存じでしたか?ストレス解消に良いといわれるGABAですが、どのような機能や効果が期待できるのでしょうか。また、白菜にひと手間加えるだけでGABAが6倍もアップする食べ方があるんです。今回は、知って得する白菜の豆知識を管理栄養士が解説します。 <写真>【白菜】ストレス解消GABAが豊富!管理栄養士が教える<効果が6倍になる>食べ方とは? ■白菜の栄養素は部位によって違いがある 白菜の栄養素は、大きく分けて3つの部位に分かれています。 ①外側の葉 ビタミンCが豊富 ②中心部分 カリウムなどミネラルが多い ③根元部分 ストレス解消に効果的 GABAが豊富 白菜は、収穫をしてからも生長を続けようとする野菜です。そのため、外側の葉から中心部分に栄養が送られ続けます。切りやすいからといって、外側からはがすように使ってしまうと、栄養や旨みが抜けた部分から食べることになってしまいます。中心部分を食べるころには、せっかくの栄養たっぷりな部分を腐らせてしまうことも。ぜひ中心部分から食べるようにしましょう。 ■GABAの効能とは? GABAはアミノ酸の一種で、γ‐アミノ酪酸ともいいます。トマトやメロンなどの野菜や果物の他、茶葉や発芽玄米などにも含まれています。 GABAは神経刺激伝達物質といって、脳の代謝を促進する働きがあるため、頭痛や脳の疲れ、不眠やストレスなど、神経に関わる精神的な不調の改善に効果があるといわれています。精神が安定する作用が期待できるので、リラックスしたいときに摂取すると良いでしょう。また、血圧を低下させる機能があることが報告されているので、高血圧の改善に役立ちます。近年、GABAの機能が注目されて、特定保健用食品や機能性表示食品も多く市販されるようになりました。サプリメントだけでなく、GABA成分入りのチョコレートや高血圧対策のお茶、睡眠の質を向上させるサポート飲料など様々です。 ■GABAの効果を6倍にする食べ方 白菜のGABAを6倍にするのはとても簡単。なんと『塩もみ』するだけです!細切りにした白菜を塩でもみ込むと、細胞が壊れて酵素が働きます。また、1時間程度放置するだけでコクや旨みもアップ。昔ながらのお漬物には、こんな効果があったのかと驚きますね。多めに作っておけば、ごはんの箸休めにさっと出せて便利です。 ■まとめ 白菜にはストレス解消に効果的なGABAが豊富 中心部分から使ってGABAを効率よく摂取 塩もみすることでGABAが6倍にアップ いかがでしたか? ストレス解消はもちろん、リラックス効果や高血圧予防もできるGABAを生活に取り入れてみてくださいね。 参考文献: その調理、9割の栄養捨ててます!|世界文化社 一般財団法人|食品分析開発センターSunatec γ‐アミノ酪酸(GABA)について ライター/やなぎかおり 特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働くながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)