MLB公式サイトが広島・鈴木誠也の今オフポスティングによるメジャー挑戦を報道…レンジャーズなど争奪戦必至の高評価
MLBの公式サイトが日本時間6日、広島の鈴木誠也(27)が今オフにポスティングによるメジャー移籍の方針を固めたと報道した。「日本人外野手の鈴木がポスティングへ(情報筋)」との見出しを取り、「情報筋の1人が金曜日にMLB公式サイトに語った」と伝えたもの。鈴木は、これまでもメジャー移籍を希望する考えを球団に伝えており、チームもポスティングによる移籍を検討していた。 同記事は「日本プロ野球の広島東洋カープは27歳(の鈴木)の将来についての正式な発表(メジャー挑戦)を今月後半の日本シリーズが終わった後にすると考えられている。今季は東京五輪でシーズンが中断されたため日本プロ野球は例年より遅く終了する」と明かした。さらに「ポスティングされれば、鈴木は今冬に獲得可能なトップの外野手としてFAのスターリング・マルテ(アスレチックス)と(移籍先を)競うことになるだろう。鈴木は日本のプロ野球で5度オールスターに選ばれ、国際大会でも卓越した結果を残し2019年のWBSCプレミア12大会ではMVPを受賞した」と紹介。さらに今季は131試合に出場してキャリアハイとなるOPS(1.072)と本塁打(38本)を記録したことを伝えた上で、「我慢強さ、パワー、盗塁能力を持った右打者として、鈴木は、アトランタ・ブレーブスのスター、ロナルド・アクーニャJr.と比較されている」と高い評価を与えた。 注目の移籍先の候補としては、「メッツはマイケル・コンフォートがFAとなり鈴木と契約する候補の一つに浮上するかもしれないが、チームが新しいGMを雇うまで彼らが本当に興味を示すかどうかはわからない。レンジャーズは10年前にダルビッシュ有の獲得を狙ったときからスカウト活動で日本と近い関係にある。鈴木のパワーはアメリカン・リーグで右打者の本塁打数で最下位に終わったテキサスのラインナップに歓迎されるだろう」との見解を示し、「鈴木とマルテに加えてFAのクリス・ブライアント、クリス・テイラーが彼らが多様に守れることから外野手市場のトップに影響を及ぼすかもしれない」と続けた。 記事は昨年オフに巨人の菅野智之がポスティングしたが、契約に至らずに期限の1月7日が過ぎて巨人に戻ったことも紹介している。 またMLBのオフの移籍情報に詳しい専門サイトの「トレードルーマーズ」は、このMLB公式サイトの記事をフォロー。 「鈴木のポスティングは今オフの(メジャーの)大きな話題となるだろう。強打の右翼手(の鈴木)は、現時点の日本プロ野球で最高の打者の一人と考えられていて、今季は本塁打38、二塁打26、9盗塁(13試盗)で打率.317、出塁率.433、長打率.639の強力な成績を残している。1年だけのまぐれ当たりでは決してなく、2018年以降で、右打者の鈴木は2179打席で本塁打121、二塁打115、三塁打4、44盗塁(72試盗)で打率.319、出塁率.434、長打率.591を残している」とのデータを紹介した。