4勝9敗に終わった楽天の田中将大にメジャーからの復帰オファーはあるのか…意外な評価と移籍条件
8年ぶりに古巣の楽天に復帰した田中将大(32)のレギュラーシーズンが終わった。23試合に先発し155回2/3(リーグ6位)を投げ、4勝9敗、防御率3.01(リーグ4位)の成績だった。今の時代、勝敗は打線の援護に左右されることや、リリーフ投手が追いつかれて勝ち星が消えるなど、先発投手にはコントロールできない要素が多いとして評価対象としては、比重が下がっているが、それでももどかしさがあるのではないか。 ただ、WHIPは1.03(リーグ2位)、QS(クオリティスタート)は17回(リーグ4位タイ)、被打率は.228(リーグ5位)。勝敗数は逆になっていても不思議はない。制球力は相変わらず安定し、奪三振率も7.28(リーグ9位)と極端に下がっているわけではない。よって、まだ日本ではクライマックスシリーズ(CS)が残っている段階ではあるものの、大リーグでは話題が来季の補強にシフトする中、田中の名前も耳にするようになった。 実際、水面下ではどんな動きがあるのか? あるア・リーグ東地区の国際スカウトは、「興味を持っているチームはすでにリポートをまとめているはず。実際、本人がメジャー復帰を考えているなら、契約は難しくない」と話した。
「約11億円を超えるオファーの可能性」
「大リーグのボールにも、中4日の登板間隔にも慣れている。四球から崩れるタイプでもない。使う側としては計算が立つ」と話す。 さすがにヤンキース時代の2000万ドル(約22億円)を超える年俸を勝ち取ることは厳しいだろうが、田中のマーケットをこう予想した。 「枠組みとしては、前田健太(ツインズ)のような、ベースは低いが、先発回数、イニング数によって出来高が加算され、最終的に1000万ドル(約11億円)を超えるという契約が考えられる。それに田中サイドが納得するのであれば、どのチームも先発投手を探しているので、チームを選べるのではないか」 ただし、いくつか条件があるよう。 「これは当たり前だが、まずは、肩、ひじの状態を詳しく検査することになる。来年は33歳で開幕を迎える。それなりの勤続疲労もあるはずなので、その点の見極めを各チームのメディカルチームが慎重に行うことになる」