国士舘にセンバツ旗 ナインら決意も新たに /東京
<第91回センバツ> 第91回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)に出場する国士舘(世田谷区若林4)で6日、開会式の入場行進で掲げるセンバツ旗の授与式が行われた。赤く染め抜かれた旗を手にした選手たちは「ここからが勝負」と決意を新たにした。 体育・武道館アリーナで開かれた授与式には、中高の全校生徒約1000人が出席。硬式野球部の永田昌弘監督に率いられ、ベンチ入り予定の選手17人がステージに上がった。校名と校章があしらわれたセンバツ旗は、毎日新聞の金塚祐司・とうきょう支局長から松室直樹主将(2年)に託された。金塚支局長は「先輩方が引き継いでくれた『強い国士舘』という伝統があっての出場。それを忘れず、自分たちの力を信じて、大好きな野球を精いっぱいやってほしい」と激励した。 続いて、硬式野球部をはじめ、全国大会出場を控えた柔道部、新体操部の合同壮行会が開かれた。福田三郎校長は「甲子園で(国士舘初の)決勝まで進んでほしい。選手の力だけでは勝ち進めない。みんなの応援で背中を押してほしい」と生徒に呼びかけた。 永田監督が背番号順に選手を1人ずつ紹介すると、アリーナを埋めた約1000人の生徒たちが大きな拍手。永田監督は「力がないチームで、ゼロからのスタートだったからこそ、(昨秋の東京大会は)攻める野球ができた。甲子園ではまず1勝して、舘歌を歌いたい」とあいさつした。 松室主将はセンバツ旗をしっかり握りしめて「自分たちのチームはまだまだ強くない。センバツではチーム全員で一つでも多く勝てるように頑張る」と決意表明。壮行会後の取材に「センバツ旗を手にして(甲子園に行く)実感が湧いた。チームのモチベーションが上がってきたので、もう一度、気を引き締めたい」と意気込んだ。 大会は3月15日に組み合わせ抽選会があり、23日に開幕する。【川村咲平】 〔都内版〕