《齋藤孝さん厳選6つ》「もうダメだ…」と思ったときに前を向くきっかけをくれる「偉人のことば」
【偉人のことば5】 「人生最大の栄光は一度も転ばないことではなく、 転ぶたびに立ち上がることにある。」
――ネルソン・マンデラ マンデラは、南アフリカの黒人解放運動の指導者。獄中生活を経験したマンデラは、釈放後に差別撤廃を実現し、大統領になりました。絶望的な状況にあっても、そのたびに立ち上がって目標を達成したマンデラ。転んでも立ち上がる力があれば、失敗も絶望も怖くありません。どんなに小さなことでも、立ち上がった経験や記憶があるはず。思い出して立ち上がりましょう!
【偉人のことば6】 「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし、 いそぐべからず。」
――徳川家康 家康は信長・秀吉を武力で倒そうとはせず、じっとチャンスを待ち、二人が死んだ後に天下を取りました。ものごとは、焦るとうまくいきません。急がず、気長に、様子を見ながらタイミングをはかることも大切です。辛くて苦しい時間は永遠には続きません。もっとも効果的・効率的に現状を打開できる時機をうかがうことも必要です。 いかがでしたでしょうか? 歴史に名を残した偉人たちが残した言葉には、時代を超えて人を励まし、勇気を与え、心の支えとなる力が宿っています。偉人たちも私たちと同様に、困難や絶望を経験し、その中で紡がれた言葉だからこそ、私たちの心に深く響くのでしょう。これらの言葉を胸に、少しでも心に灯りを取り戻し、再び前を向くきっかけとなったら幸いです。 ◆参考資料 『キミの心と頭を強くする! ドラえもんに学ぶ偉人のことば』(藤子・F・不二雄 原作、齋藤孝 著) ソクラテス、孔子、ヘレン・ケラー、アドラー、金子みすゞ……古今東西の偉人のことばを、ドラえもんの名場面コマとともに齋藤孝先生の解説で紹介する。