バスケ「3x3」で宇都宮市の経済効果が約20億円! プロ選手が高齢者と体力づくりなど市民巻き込むスポーツまちづくりがスゴすぎる
高齢者の間に、宇都宮ブレックスの#7 小川敦也(おがわ あつや)選手と#12 高島紳司(たかしましんじ)選手といった若手も入り、一緒に体を動かすのも特徴的。時折、参加者が選手に話しかける距離感の近さに気づかされる場面も。ダンスを踊った後は、幼児から中学生までのスポーツ教室「BREXバスケットボールスクール」の講師が、ゴムボールを使って手足を動かす筋トレや脳トレにもなる運動を指導。その後、3チームに分かれてシュート練習をした後、シュート数を競い合うゲームを実施。選手たちが参加者を応援しながらコツを伝授し、シュートが決まると、みんな学生時代に戻ったようなうれしそうな顔で、選手や参加者同士でハイタッチする姿が印象的だった。
両手の手のひらでビニールボールを押す運動に、小川選手やチアリーダーも参加。
高島選手がパスしたボールをもらってシュートする女性。
3チームに分かれ、シュートの成功数を競い合うゲームで盛り上がった。
イベントに初めて参加した60代女性に感想を聞くと、「バスケをしたのは高校生以来! シュートが入ったらすごくうれしかった。ブレックスは応援していますし、試合も観戦していますよ! だから今日、友達に誘われて参加したの」と話した。70代の男性は「ブレックスのファンで何度か参加しています。楽しく体を動かせるからいいですよね。選手を身近に感じます」。高齢者向けの運動イベントだが、想像以上にアクティブな内容で、プロスポーツチームが開催するからこそ生まれる楽しさを感じた。
「スポーツの街」につながる年間400回の地域貢献活動
「地域貢献活動は年間400回ほど開催し、1日1つ以上の活動に目的を持って取り組んでいます」と話すのは、栃木ブレックス地域推進担当の濱口泰志さん。前出の「BREXY」のチアリーダーやBREXバスケットボールスクールの講師が、保育園や小・中学校に訪問して体を動かす授業を実施したり、自治会のお祭りといった地域イベントに参加して踊ったり、SNSや地元ラジオで情報を発信したりする活動をサポートする。
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