関東学生連合で東大リレー 工学部3年・秋吉から大学院生・古川へ 箱根駅伝
第101回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・6キロに関東の20校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、関東学生連合の8区・秋吉から9区・古川への東大の学生同士によるたすきリレーが実現した。 【写真】9区を力走する関東学生連合の東大大学院・古川大晃 予選会の成績から選抜された2人。東大工学部機械情報工学科3年生の秋吉は区間7位相当の走りを見せ、「僕は高校(兵庫・六甲学院高)のころ、目立つ選手でなく、大学で伸びた。そういう選手が箱根を走れるチャンスがあると希望を持たせられた」と胸を張った。 笑顔でたすきを受け取った古川は東大大学院総合文化研究科博士課程4年生で、「追尾走の効果(なぜ人の後ろを走ると楽に感じるか)」が研究テーマだ。 熊本・八代高時代から箱根駅伝に出場することを夢見ており、熊本大-九大院-東大院とキャリアを重ね、29歳でその舞台にたどりついた。「左足が動かなくなってしまい、チームに貢献できなかった」と区間18位相当の結果を悔しがった後、「沿道がすごかったですね。こんなに人がいるんだ、と。一生分の応援をもらった」と、すがすがしい表情を見せた。(宝田将志)