【広島好き】カープの球団史を塗り替える記録を回避したい打撃陣と、塗り替えたい投手陣
9月に入って投手陣も総崩れ状態となり、チーム防御率2.56は阪神(2.47)、巨人(2.49)に次ぐリーグ3位となってしましたが、実はこの数字、1950年のチーム創設後、歴代最少のチーム防御率となっています。昨年までの歴代トップは1959年の2.62。この年は12球団中、8チームがシーズン防御率2点台で、カープはリーグ3位と全体的に投高打低のシーズンでした。
球団創設25年目でリーグ初優勝を達成した1975年は12球団トップの2.96、先日逝去された阿南準郎監督のもと、リーグ5度目の優勝を果たした1986年は12球団唯一の防御率2点台である2.89、今季と同様に強力な投手陣がリーグ6度目の優勝の原動力となった1991年でもチーム防御率が3.23でした。
ちなみに統一球2年目のシーズンとなった2012年にはシーズン防御率2.72を記録していますが、これは前年同様にリーグ4位と使用球の影響が顕著な年でした。以後は緒方孝市監督が就任1年目で、前田健太と黒田博樹の両エースが揃った2015年の2.92(チームは4位)を最後に、シーズン防御率2点台は記録されていません。
リーグ優勝こそ逃しましたが、残り試合で投手陣が最後の踏ん張りを見せて球団歴代記録を更新することができるか。不名誉な記録を回避したい打撃陣と、球団史を塗り替えたい投手陣、最後まで注目したいと思います。
文:大久保泰伸
大久保泰伸