バカとは根本的に違う…頭のいい人だけが知る「極上のインプット」と「アウトプットの質を高めるセリフ」
■ネットの網目から漏れた情報を集める方法 ---------- どっちが賢い?【Q3】 A ChatGPTで調べる B 合法なら何でもする ---------- ここまで読んで、「Google検索をする前に、知りたいことをリストアップすればいいんだな」と納得したあなたは、ポンコツです。検索は膨大な情報にアクセスできますが、真に価値ある情報には辿りつけないからです。 誰にもできる方法で得られる情報に大きな価値はありません。ChatGPTも同じです。スクリプトを投げれば何かしらの情報を答えてくれます。便利ではあるけれど、やはり誰でも使えます。それでどうして、ライバルに差をつけることができるでしょうか。 皆さんには「どうしたら、よりよいインプットが得られるのか」を、考え抜いていただきたい。「合法的なら、何をしてでも調べよう」という気概を持ってほしいのです。その貪欲さこそが、僕風に言うと「HOW(どう調べるか)のインサイトを追求する」ということなのです。 繁華街では「ナンパ師」が道行く女性に声をかけています。とても勉強している人には見えないけれど、そうではありません。最近のナンパ師は、高いお金を払ってトークスクリプト(会話の台本)を購入し「どうしたら女性が足を止め、話を聞いてくれるか」を研究しているといいます。 暗記したスクリプトが通用しなければ工夫を加えて次の女性に声をかけ、失敗したらまた工夫する。そうやって一日に何百回も「インプット」「思考」「アウトプット」の流れを回すのです。ナンパという行為自体は美しくありませんが、彼らのムーブには見習うべきものがあります。 あるいは、僕の生徒がコンサルティングワークで「不妊治療のプロジェクト」について調査をしました。本を読み記事をあさってみたものの、一向に界隈のリアルに近づけていないことを、彼女は痛感したそうです。 そこで彼女はTwitter(現:X)で不妊治療についてツイートしている人をリストアップし、彼女の問いに答えてくれそうな人に、片っ端からDMを送り「インタビューさせてください」と頼んだのです。 不特定多数に発信するSNSでは、詳しいことを知っていそうな人ほど素性を明らかにしていません。どうしたら「ちゃんとした人を見極められるか」「自分を信頼してもらえるか」「インタビューに応じてもらえるか」に思考を巡らせながら、HOWのインサイトを重ねていったのです。 真贋を見極めなければなりませんが、そこはトライ&エラーによって上達していきます。彼女は見事に不妊治療の裏の裏まで知ることができ、プロジェクトを成功に導きました。基本的にネット上には「価値ある情報」はありません。例えば僕が「不老不死の薬」のありかを知っていて、それが年間2個しか生み出せないものだとしたら、ネットにそのことを書きません。誰に知られてもいいような情報だけが、ネットに書かれているのです。網目から抜け落ちている情報を集めることに価値があるのです。 地道な調査は骨が折れ、時間がかかります。だからこそ、その情報には価値がある。あなただからこそ集められる情報がどれだけあるか、それをどれだけ丁寧にすくい、考える材料にできるかで、仕事の価値が決まります。そう考えると、もう部下に「これを調べておいて」なんて指示は出せないはずです。 HOWのインサイトに心血を注げば、天才にも勝てます。インプットを怠ける天才が「こういう方向性でやってみたら」という100の仮説を出してきたところで、裏の裏まで知り尽くした凡人が練り上げた一つのプランに太刀打ちできないのですから。 ---------- Move3 誰にでもできる方法には価値がない。HOWを大切にする ----------