バカとは根本的に違う…頭のいい人だけが知る「極上のインプット」と「アウトプットの質を高めるセリフ」
■行動が変わる質問こそが美しい ---------- どっちが賢い?【Q4】 A オープン・クエスチョン B クローズド・クエスチョン ---------- ついに、自分が立てた「問い」に対する「答え」を持っていそうな人を見つけることができました。しかし、的確な「答え」として提示されることはまれです。あなたは相手の経験や思考から「答え」らしいものを探り、引き出さなくてはいけません。それを可能にするのが「質問」です。 「大げさに言っているけど、質問はわからないことを聞けばいいのだろう」 そう思ったあなた、ポンコツです。質問は技術です。セクシーな思考をする人はそこに気づいているから、実社会で「どう質問したらいいのか」を日々研究し、試行錯誤を重ねています。 ふつう、日本で生きてきて「質問の仕方」を習ったことはないでしょう。アマゾンで関連書籍を探しても、名著の域に達したものは見当たりません。世の中で「質問」がいかに軽視されているかを示す証左でしょう。 「質問の技術」がなければ、思考の質も上がりません。哲学的な論争をするつもりはありませんが「考える/考えを深める」には、自問(=自分に質問する)の要素が含まれます。 「質問の技術」は全部で5つですから、これも全部を暗記してください。 第1に、質問は必ずクローズド・クエスチョンにすること。クローズド・クエスチョンとは「はい/いいえ」で答えられる質問のことです。クローズド・クエスチョンで「こういう理解をしていますが、よろしいですか?」と問うことで「仮説思考」が始まります。 例えば初対面の相手に「趣味はなんですか?」と漫然と聞くのではなく、「ご趣味はブラジリアン柔術ではないですか? 背中や腕の筋肉の発達具合と柔軟性が高そうなので」と聞くことで、論点が一つ設定できます。 次に、どうしてもオープン・クエスチョンにならざるをえないときは、配慮を持って「オープン・クエスチョンで申し訳ないのですが」と切り出すこと。少なくとも質問の技術があることは、伝えることができるでしょう。 第3に、「○○○が×××までは理解したのですが、その先がわからず」と知っている範囲、知りたい範囲を伝えること。曖昧に質問して説明させた後で「そこまでは自分も理解しているんです」などと言われたら、相手は「先に言えよ」と腹を立てるでしょう。 第4のポイントはとても大切です。それは「受け取る答えによって自分の行動が変わる質問」を心がけること。婚活で考えるとわかりやすいと思います。真剣に結婚相手を探している人が合コンで最初に聞くのは「結婚されていますか?」であるべきです。答えが「はい」なら以降の時間は無駄なので、即座に次の人に向かえます。行動に変化が起きる質問が美しいのです。 最後に、抽象的な質問をしないこと。自分に紐づけた具体的な質問だけに価値があります。採用面接で「最後にあなたから質問はありますか?」と促され、「御社の今後の戦略は?」などと聞くのはポンコツのムーブです。 それを聞いたところで「でしたら、合格しても入社は辞退します」とはならないでしょう。「私は御社で○○をしたいのですが、来期以降その分野に予算がつく可能性はありますか?」などと聞けば、自分の要望とマッチするかがすぐわかります。 ---------- Move4 質問は「自分の理解」+クエスチョンマークが大前提 ----------