バカとは根本的に違う…頭のいい人だけが知る「極上のインプット」と「アウトプットの質を高めるセリフ」
■無駄な情報に飲まれない「問い」の立て方とは ---------- どっちが賢い?【Q2】 A すぐに調査を開始する B まずは「問い」を考える ---------- インプットを充実させたいと思ったときに、あなたが最初に取る行動は何でしょう。例えば、僕は「考えるエンジン講座」という講座を主催しています。あなたがこの講座に興味を抱いたとき、最初に取る行動は「スマホを取り出し検索する」ではないでしょうか。 残念ながら、それはポンコツなムーブです。セクシーにやるなら、まずは知りたいことをリストアップする。場所は、時間は、費用は、定員は、どんな人が学んでいるのか……など。 今どきは検索すればさまざまな情報が得られます。ですが、それは本当にあなたが「知りたい」と思ったことでしょうか。結果的に掲示された内容を「これが知りたかったんだ」と錯覚しているだけではないでしょうか。 「答え」が簡単に入手できるようになると情報の価値は低下していき、対極にある「問い」の価値が高まります。それを整理しないで情報に行きついてしまうと、価値ある「問い」は簡単に忘れ去られてしまいます。 これからは、自分の「問い」を立ててから情報を取りにいく、というプロセスを踏んでください。なぜこのプロセスが大切なのでしょうか。それはコストコで買い物をするときのことを、考えるとわかりやすいと思います。 コストコは言わずと知れた会員制の巨大スーパーです。倉庫を兼ねた巨大な空間にパレットに積まれたままの商品が陳列され、食品から日用品まで何でも揃っています。しかも、すべてがアメリカンサイズ。こんな商品の渦に何も考えずに飛び込んでいったらどうなるでしょう。 無駄に大きくて甘い「ティラミス・ドルチェ」や、直径45センチの「コンボピザ」を買い込んで、帰宅してから「こんなに食べきれないし、冷蔵庫にも入らない」と後悔することになります。しかも、当日夜には「コストコに行ったなら、あれを買っておくべきだった」という買い忘れの品目が山ほど出てくるのです。 前もって「自分は何が欲しいのか」を真剣に考えてから行けば、そんなことにはならないはずです。必要なものをお得な価格で手に入れ、かつ美味しいホットドッグを食べて帰ってこられるはずなのです。コストコの立場になってみれば、あの陳列のインパクトと「家族や友人とシェアすれば……」というマジックワードで思考停止に陥らせるゲームをしているのです。「自分はコストコに釣られていた」と気づいた方もいるかもしれません。 ビジネスでも同じです。商談の前に漫然と先方のホームページを見ると、無駄な情報ばかりを仕入れてしまいます。そしていざ担当者を前にして、本当に知っておかなければいけなかったことを何も調べられていなかった事実に気がついて愕然とするのです。 ではどうしたら、いい「問い」が立てられるのか。最初の問いがポンコツならば、答えがわかったとて、そのインプットは使いものにならないのではないかと思われるかもしれません。 そのような心配はいりません。最初の問いに対する答えが得られたら、必ず次の新たな問いが浮かんできます。問いを立てて調べる、答えを得たら考える、さらなる問いが浮上する、その答えを探しにいく。このサイクルを繰り返しているうちに、問いの質、調査の質はおのずと高まっていくでしょう。 問いの質を高めなさいと言っているのではなく、まず問いを立てるムーブを習慣化してほしいのです。すると、必然的にインプットの質は高まるはずです。 ---------- Move2 まず「問い」を立てて、それから調査。その繰り返しで調査の質を高める ----------