バカとは根本的に違う…頭のいい人だけが知る「極上のインプット」と「アウトプットの質を高めるセリフ」
仕事のできる「天才」に勝つにはどうすればいいのか。年間1000人以上に「考える力」を教える高松智史は「思考力は必要ない」という。賢さを手に入れる「7つのムーブ」を聞いた――。 【図表】頭のいい人の考え方7大原則 ■思考を鍛える人ほど仕事ができない理由 ---------- どっちが賢い?【Q1】 A「考える」で勝負する B「インプット」で勝負する ---------- 頭がいい思考、バカの思考――いかにも、意識高い系を自認するビジネスパーソンが求めそうなタイトルです。僕好みの言い方に直すと「セクシーな思考、ポンコツな思考」ですが、そもそも「思考」を鍛えれば仕事ができるようになると思っている時点で、あなたはポンコツ確定です。 仕事ができない人は「思考」がポンコツなのでなく、「行動」(ムーブ)がポンコツなのです。行動を変えないかぎり、質の高い仕事は望めません。でも、安心してください。行動は意識して訓練することで、スキルとして身につけることができます。明日から人生を変えることができます。 あなたは今回のプレジデントを、特集タイトルの「思考」に興味を惹かれて手に取ったかもしれません。思考という言葉は魅力的ですから。しかし重要なのは、思考の前にすべき行動、すなわち「セクシーなムーブ」の何たるかを暗記してしまうことです。 「思考を学びたいのに、なぜ暗記をしないといけないのか」 そう思ったあなたは、じつは手抜きをしているだけではないか、思い返してみてください。これまでの人生、あなたが壁を乗り越えられたのは、成功体験を得られたのは、思考が優れていたからでしょうか。いいえ、暗記を頑張ったからです。幼児の頃の言語獲得に始まり、中間・期末テストも、高校受験や大学受験も、資格試験だって、当たり前に暗記で突破してきたはずです。それが社会人になった途端に暗記を嫌がり、思考で勝負したがる人が多すぎます。 ボクシングの試合でリングサイドから指示を飛ばすセコンドのように(あるいは、漫画『HUNTER×HUNTER』のナックルの念能力・ポットクリンのように)常に行動を監視して、あなたがポンコツなムーブをしようとするたびに、「よくない」と指摘してくれる存在がいるのなら、暗記は必要ありません。しかし、多くの人にはそうしたトレーナーはいません。ならば、セクシーなムーブを覚えて、それを教科書として行動するしかありませんし、最も効率がよいのです。