なぜモチベーションが続かないのか?研究でわかった、やる気を保つ「5つのテクニック」
5. ほかの人と一緒に取り組む
マリーとピエールのキュリー夫妻は、ポロニウムとラジウムという、周期表上の新たな元素2つを発見しました。1903年には、夫妻でノーベル物理学賞を受賞しています。その時に、マリーの名前も受賞者に加えるよう、強く要請したのはビエールでした。 それから8年後、マリーは単独で、自身2つ目となるノーベル賞(この時は化学賞でした)を受賞しました。 キュリー夫妻がこれほど驚くべき発見をすることができたのは、2人が共同で研究を行なっていたことも一因でしょう。夫妻の逸話は、2人で支え合うことが、いかにそれぞれのモチベーションアップにつながるかを教えてくれます。 人は、同じような目標を持つ人と心を通じ合わせます。マリーとピエールは、最初に出会った時から、科学への興味関心を共通点に、すぐさま意気投合しました。 また、ピエールがマリーをノーベル賞受賞者に加えるよう強く主張することでマリーを支えたように、人はお互いの目標を達成するために助け合うことができます。助け合いは、人と人とのつながりにおいて不可欠な要素です。 毎晩の食卓にパートナーと一緒に座り、今日1日の出来事を尋ね、同僚に対して仕事を代わってもらえないかと丁寧に頼む方法などを一緒にあれこれと考えているなら、あなたは、パートナーが仕事上の目標を達成するうえで重要な存在になっています。 また、私たちが共通の目標を追求することもあります。 一緒に努力しなければならない目標に取り組むことで、人は結びつきを強めるものです。マリーとピエールは、ポロニウムとラジウムを抽出しようとして、来る日も来る日も休みなく作業に取り組みました。 あなたもパートナーと共に、家の購入資金を貯めたり、ペットの世話をしたり、旅行の計画を立てたりしているはずです。目標が何であれ、達成のためにはお互いが必要なのです。 そして最後に、私たちは、ほかの人のための目標を達成しようと努力を重ね、ほかの人も私たちのためにそうした努力をするという場合があります。マリーとピエール夫妻は娘2人に、学校で良い成績を取ってほしいと期待をかけました。 夫妻がもっとも力を入れたのはおそらく、科学に関する科目だったのでしょう。 というのも、長女のイレーヌは1935年にノーベル化学賞を受賞しているからです。おまけにイレーヌも、一緒に研究していた夫との共同受賞でした。 ──2022年3月7日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳: ガリレオ Copyright © 2022 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部