〈年金月25万円〉〈退職金2200万円〉〈貯金1,800万円〉年に1度の温泉旅行が唯一の贅沢だった「60代夫婦」。穏やかな老後を急転させる「43歳・出戻り次女」の怖すぎるひと言
仕事を辞めて給与収入がなくなる老後。頼りになるのは年金と、老後生活に備えてコツコツ貯めてきた貯金。十分すぎるお金があっても、万一のことを考えたら不安は募り、「貯金はできるだけ手をつけずに暮らす」というケースは多いようです。そんな堅実な老後も、一気に崩壊してしまうこともあるようです。 ▼【ランキング】都道府県「年金月受給額」…「大阪」は8位、「東京」は3位
人生、何があるかわからない…貯金も退職金にも手をつけず
生きていれば誰にでも訪れる老後。どれだけリアルにイメージができているでしょうか。 金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)』によると、「老後のひと月当たり最低生活費」は、60代が平均32万円、70代が平均31万円と回答。また「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」は、60代が平均1,956万円、70代が平均1,685万円と答えています。 また老後生活に対しては「それほど心配していない」が60代で25.5%、70代が32.8%。すでに年金生活の人も多いであろう60~70代でも7~8割近い人が生活に不安を抱えながら暮らしています。 老後、不安の原因はなんなのでしょうか。 「十分な金融資産がないから」が最も多く、60代で65.7%、70代で65.4%。続いて「年金や保険が十分ではないから」が、60代で53.6%、70代で61.8%。半数を超えたのはこの2つの選択肢。結局は、生きていくためにはあとにも先にもお金、ということです。 さらに、老後の生活において、ベースになるのは年金ですが、実際どれほどの生活が送れるのでしょうか。 「年金に対する考え方」として、「年金でさほど不自由なく暮らせる」が60代で12.3%、70代で12.1%。「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる」が60代で54.7%、70代で61.8%。6~7割が年金で何とか生活している様子がうかがえますが、残りの3~4割は、どうも年金で暮らしていくのは難しいようです。 どれほどお金があればいいのかは、人それぞれ。 田中浩さん(仮名・67歳)恵子さん(仮名・65歳)夫婦の場合、年金は夫婦で月25万円、手取りで月21万円強。現在、預貯金は1,800万円程度で、それとは別にサラリーマンだった浩さんの退職金2,200万円があるとか。持ち家でローンは完済済み。5年前にはバリアフリーのリフォーム(キャッシュ一括払い)を行い、老後に向けて万全です。一方で、生活費は年金だけでも余るほど質素倹約を徹底。「人生、何があるかわからないから」と、退職金含め、預貯金に手をつけたことはなかったといいます。 ――余った年金をコツコツ貯めて、年に1回くらい温泉旅行に行きます。それが唯一の贅沢かな
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