まだ間に合う!閉館まで5日、60年の歴史に幕を下ろす「大阪新阪急ホテル」を楽しむ方法…あの人気スイーツも復活
ホテルの歩みを振り返る展示コーナーは、まるで資料館のよう
同ホテルには貴重な写真やパンフレットなど60年間の資料が大量にアーカイブされており、現在館内各所にはそれらを紹介するコーナーが設けられている。日々の宿泊やレストランの利用はもちろん、宴会場では多数の結婚式が執り行われ、国賓クラスをゲストもてなし、タカラジェンヌのディナーショーを開催するなど、華やかなシーンも多数。 展示をひとつひとつじっくり見ていくと、日本の60年を振り返る資料館にいるような気分になる。こちらは館内の1階、地下1階に展開されており、無料で誰でも見学することが可能だ。 また、併設の寄せ書きコーナーには、ゲストはもちろん、過去社員やアルバイトとしてホテルに携わったスタッフなど、さまざまな立場で同ホテルに思い入れのあるみなさんからのメッセージが寄せられている。なかでも目立つのは「宴会場で結婚式をしました」「レストランでお見合いをしました」「大学受験で宿泊しました」など、人生の節目節目で利用してきた人たちからの感謝の声。読んでいるだけでも、同ホテルが長きにわたり、多くの人から愛され続けてきたことを感じることができる。 現在の「阪急阪神東宝グループ」の創業者・小林一三氏(1873-1957)の「特権階級向けではなくビジネスマンに使いやすいホテルを」という構想をもとに、大阪・梅田の駅前に「新阪急ホテル」として誕生し、関西での大型ビジネスホテルの先駆けとされている同ホテル。今回、梅田駅前の再開発により、惜しまれつつ姿を消すことになるが、人々の心の中に60年の記憶は残る。あなたも最後に思い出作りにでかけてみては。