アルバイトに“12回落ちた”ろう者の高校生 そんな高校生の一言からできたカフェについて代表に話を聞いた
耳の聞こえない人以外にも来てほしい
現在カフェに来てくれているお客さんは耳の聞こえない方がほとんどなのだとか。 お客さんからは「すごく居心地がよく、温かい場所。耳の聞こえる方との交流もできるので、このような場所を増やしてほしい」「どのお客さんが来ても対応できるように(筆談ボードや指文字表を)準備しているのがとてもいい」「自分たちの居場所になった」「手話でみんなが1つになれている環境がとても嬉しい」などの声を寄せられることもあり、カフェは大事な場所になっているようです。 代表の北村さんはお店をアピールするうえで、透明化と親近感を大事にしているといいます。より多くの方に来店してもらえるようにInstagramやTiktokを通してお店やスタッフの雰囲気を発信。 また、親近感を持ってもらえるよう、スタッフにはお客さんに対して積極的に手話で話しかけるように伝えているのだとか。 「手話サークルや手話塾ではなく、もっとフランクに手話をしたい方、耳が聞こえない方と交流したい方や居場所を必要としている方がいます。そんな方々が来やすく、親しみやすいように告知や行動をしています」と語る北村さん。
働きやすい環境を作る
「障がいの有無を問わず合理的に働ける環境を整えることも大切です。しかし、今は令和の虎やクラウドファンディングなど、個人でも思いをカタチにできる方法があります。元からある環境に飛び込むのではなく、働きやすい環境を自分たちで作りに行く人が増えていくことが大切です。そのためのサポートもしたいと考えています」と北村さんは耳が聞こえない方の働き口を増やしたい思いについても話してくれました。 現在、北村さんは手話カフェを間借りから独立するためにクラウドファンディングを実施しました。(クラウドファンディングは2024年4月30日で終了しています) 「手話カフェを独立することで、より雇用を広げ、耳の聞こえる人、聞こえない人が自然に繋がるプラットフォームを作り、心も生活も豊かにできる場所を作ります。このプロジェクトを成功させて、ゆくゆくは全国にこのカフェを広げます。投資家、サポート企業、スポンサーを随時募集しています」と夢を語ってくれた北村さん。 手話カフェを全国に広げるため、日々活動している北村さんや謳歌さんたち。オープンまでの経緯は謳歌さんのInstagramでも確認できます。手話カフェの皆さんの取り組みについて、今後も期待ですね。
ほ・とせなNEWS編集部