債券トレーダー、12月米利下げ巡り物価統計に照準-穏やかな年末期待
こうした疑問がトレーダーや米金融当局者の様子見姿勢につながり、米国債相場の上昇を抑える見通し。スワップ市場では、来年1月の会合で利下げが見送られる公算が大きいことが示唆されている。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、トレイシー・チェン氏は「米経済はかなり底堅い」とした上で「恐らく当局は利下げサイクルの休止に一段と近づいている。来年早々に休止し、トランプ氏の政策と今後のデータを見て方針を再調整するだろう」との見方を示した。
一方、ブルームバーグ調査の予測中央値では、基調的なインフレ圧力を測る指標であるコアCPIは11月に前月比0.3%上昇が見込まれている。予想通りなら、前月と同じ伸びとなる。
ハートフォード・ファンズの債券ストラテジスト、アマ―・レガンティ氏は「あらゆる兆候が12月の利下げを示しているが、インフレはなおかなり重大で、CPI発表を巡っては若干のテールリスクがある」と指摘した。
原題:Bond Traders See Inflation Data Key to Timing Next Rate Cut (1)(抜粋)
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Liz Capo McCormick