そのだるさ、じつは「腎」が原因かも…?「キャベツ×塩こんぶ」で“だる抜け”するズボラ腎活
---------- 「食薬」の第一人者で、漢方薬剤師の大久保愛さんは、年間2000人以上の患者から相談を受けるなかで、「“だるい”という慢性的な不調から抜け出すには腎臓や副腎、漢方医学で考える“腎”にこそカギがある。いま、必要なのは腸活より腎活」という考えにたどり着いたと言います。 その“腎活”においてもっとも効果的、かつコスパのよい食材・キャベツとそのレシピについて、大久保さんの新著『だるいの原因は腎だった! だる抜け ズボラ腎活』(ワニブックス)の一部を抜粋しつつ、そのメカニズムとレシピを紹介します。 ---------- 【写真】疲れ知らずの「腎臓が元気な人」が行っている「意外な習慣」
「なんとなくいつもだるい」理由とは?
睡眠不足、食欲低下、立ちくらみ、疲れやすい……。“なんとなく、いつもだるい”人は、食事や生活習慣の乱れから、体に毒がたまっている状態かもしれません。 一般的に「毒出し(デトックス)=腸」のイメージが強いかもしれませんが、実際は、腸、肝臓、腎臓などが連携して行なっており、最終責任者は腎臓。そう、“なんとなく、いつもだるい”の原因は、腎にカギがあると、わたしは考えています。 漢方医学で考える「腎」は、このデトックス機能全体の働きを担ううえ、生命力を蓄える電池のような役割をもちます。そのため、腎臓の働きだけではなく、脳や副腎などホルモン分泌の機能も含み、腎の乱れは全身に影響を及ぼします。 言い換えれば、腎を整えることで、細胞一つひとつが元気になり、腸、肝臓、腎臓、脳と、すべてが整うというわけです。したがって、いま私たちに必要なのは、より体を俯瞰してみることのできる「腸活より腎活」なのです。 まずは、この腎が正常に働いているかどうかを、尿でチェックしてみましょう。判断の目安は、一日一回、クリアな色の尿が出ているかどうか。 濃い黄色の尿が出る時は体内の水分量が少なくなっていて、腎臓だけでなく全身に負担がかかっている状態。 つまり、水分が必要な細胞や細胞間隙、血管内などで不足し、めぐりが悪くなり、栄養の供給、老廃物の回収、情報伝達などの機能が低下し、結果的に腎の働きが落ちている、ということなのです。 また、下記の項目をチェックしてみてください。当てはまる項目が多い人ほど、腎が弱っている可能性が高いと言えます。 【腎が働いているかチェック! 】 □尿が泡立っている □お腹が張りやすい □おならや便のニオイがきつい □便器に便がベットリとつく(またはコロコロ便) □おりもののニオイや色が特徴的、粘性が強い □甘いもの、小麦製品、加工製品をよく食べる □お酒やコーヒーを日常的に飲む □水分摂取量が一日1リットル以下 □舌に厚い苔がついている □舌の両脇に歯型がついている □尿がにごっている