<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/6 智弁学園 岡島光星選手/天理 杉下海生選手 /奈良
◆智弁学園 ◇聖地でリベンジを誓う 岡島光星選手(2年) 球際に強く、「(相手に)打たせたら絶対に取ってくれる」と投手陣に安心感を与えるほど抜群の守備力を誇る。普段は周りにちょっかいを出すひょうきんな性格だが、練習中は「野球モード」に切り替え、目つきをひょう変させる。 昨秋は打撃不振に苦しみ、「不完全燃焼」に終わった。「甲子園で甘い球は来ない」と毎日投球マシンと向き合い、一球一球に思い切り悔しさをぶつける。そうやって、きれいに打ち返せた時の感覚を体に覚え込ませてきた。 質量ともに練習を充実させた冬を乗り越え「調子も上がってきている」。甲子園では「どんな打球も絶対アウトにして、チャンスが来たら必ず打つ」と秋のリベンジを誓う。 ◆天理 ◇個性派まとめる副主将 杉下海生(あおい)選手(2年) 3人兄弟の末っ子で、4歳上と2歳上の兄も天理の野球部で活躍した。3兄弟全員、名前に「海」が付く。 遊撃手として守備に定評があるだけでなく、副主将としても活躍。内山陽斗主将とともに、小中学生の頃から一線で活躍してきた「個性が強い」エリート集団をまとめる。お手本にしているのは、前チームで主将を務めた下林源太さん。統率力があり、同じ内野手としても尊敬する存在だ。「自分たちも先輩に近付き、その姿を後輩たちに引き継ぎたい」 夢はプロ野球選手だが「口に出すのは恥ずかしい」と謙虚な一面も。昨夏のセンバツ交流試合で負けを喫し、「必ず戻って来て勝つ」と心に決めた。「甲子園では一戦必勝し、その思いをかなえたい」