円相場、一時150円台半ば 1カ月ぶり円高 米利下げ観測高まる
27日のニューヨーク外国為替市場で一時、約1カ月ぶりに1ドル=150円台半ばをつけた。米国の利下げ観測の高まりやトランプ次期大統領の関税方針が理由となり、円高ドル安が進んでいる。 米東部時間27日午後2時(日本時間28日午前4時)時点では、1ドル=150円85~95銭で取引され、前日の同時刻よりも2円45銭と大幅な円高ドル安となった。 12月半ばには日米の金融政策を決める会合が予定されており、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げし、日本銀行が利上げするとの観測が高まっている。日米の金利差が縮むとの見方から、ドル売り円買いの動きが出ている。 また、トランプ氏がメキシコ、カナダ、中国への関税を強化する方針を明らかにしたことで、対象の国の通貨が売られ、安全資産とされる円を買う動きが拡大。急速な円高につながった。(ニューヨーク=真海喬生)
朝日新聞社