監督も驚嘆!「私の指示、分かってんの?(笑)」箱根駅伝予選会で立教大学がまさかのトップ通過…強豪校相手にもビビらなかった勝因とは?
王道の練習を貫いてきた
なぜ、ここまで強さを見せることができたのか。 「すごくシンプルで、監督が来られて、距離を含めた練習がしっかり出来ていることが大きいです」 林は、そう言った。 就任当初、髙林監督は、練習やレースを見ると後半失速する選手が多いことに気付き、スタミナを軸にした長距離を走る体作りを進めた。その場合、距離を踏むことが必要になるが、髙林監督はただ闇雲に走ることを指示するのではなく、選手個々のレベルや状態に応じて練習量を調整していった。いきなり増やすと怪我に繋がるということを、駒澤大学でのコーチ経験から学んでいたからだ。選手ごとに個別に対応するのも手間暇がかかることだが、個人差があるので、今の時代には欠かせない選手へのアプローチになる。 その結果、故障者が減り、選手は怪我なく順調に練習を積み重ねていった。確かにそれが長距離において一番強くなる方法なのだが、その王道を髙林監督はここまで貫いてきた。 「監督がメニューを出してくれるんですけど、それが絶妙なんです。距離にしても1000キロとか踏んでいる大学があるじゃないですか。でも、うちは1000キロもいかない。昨年よりも100キロぐらい増やす程度で、それも監督のメニューをやれば自然に700キロから800キロは行く感じなので、走らないといけないみたいな感じにはならないんです。距離走が増えましたし、夏合宿はキツかったですけど、後半も崩れることなくという練習ができていた。それが今回のような結果に結びついたんだと思います」 今回、チーム内2位、総合25位に入った林は、そう語る。 チーム内トップ、総合15位という結果を出した馬場も同感だ。 「監督は、何が足りないのかを見抜かれて、僕らに必要な練習を考えてくれました。もともとみんな、スピードがあったので、距離走などの練習で距離を踏むことで相乗効果になり、スピードを活かしながら後半も耐えられる地力がついてきたと思います」
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