【60歳代おひとりさま】貯蓄ゼロと2000万円以上の割合は?備えたい老後資金「平均2000万円以上」に
【おひとりさま】老後にむけてリタイアまでに備えたい貯蓄額
はじめにご紹介したジブラルタ生命「おひとりさまに関する調査 2024」では、老後に備えてリタイアまでに準備したいお金は平均で2196万円。 金額別にみると以下の通りでした。 ●おひとりさまの老後に備えたい貯蓄額:平均2196万円 ・100万円未満:21.5% ・100万円~500万円未満:10.1% ・500万円~1000万円未満:9.1% ・1000万円~2000万円未満:20.5% ・2000万円~3000万円未満:17.6% ・3000万円~5000万円未満:8.4% ・5000万円~1億円未満:6.9% ・1億円以上:5.9% 「100万円未満」と「1000万円~2000万円未満」が約2割ずつとなっており、次いで「2000万円~3000万円未満」が17.6%です。 一時期老後2000万円問題が話題になりましたが、こちらは夫婦世帯をもとに試算されています。 物価高が相次ぐ今においては、おひとりさまでも貯蓄2000万円はないと不安という方も多いと考えられるでしょう。
リタイア後にむけてねんきん定期便やねんきんネットの確認、貯蓄計画を
今回確認したように、60歳代で貯蓄2000万円以上を達成している方は少ないため、現役時代からの計画的な貯蓄計画が重要といえます。 長期休暇の間に余分な固定費や出費を見直したり、また長い目でみて収入を増やす方法を考えるのもよいでしょう。 老後の柱である公的年の加入状況や受給予定額を把握するために、ねんきん定期便やねんきんネットも確認しておきたいところです。 また、現代では預貯金のほか、iDeCoや新NISAなど老後資金に備える選択肢が増えています。 投資の場合はリスクがあり、また自身に合った運用が重要ですから、こちらも情報収集からはじめるとよいでしょう。 2025年は計画的に貯蓄できるよう、長期休暇の時間は有効に使ってみてはいかがでしょうか。 ● 【ご参考】60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:33.3% ・100万円未満:8.5% ・100~200万円未満:4.7% ・200~300万円未満:2.8% ・300~400万円未満:4.3% ・400~500万円未満:2.4% ・500~700万円未満:3.5% ・700~1000万円未満:2.8% ・1000~1500万円未満:6.6% ・1500~2000万円未満:4.5% ・2000~3000万円未満:8.0% ・3000万円以上:15.1% ・平均:1468万円 ・中央値:210万円
参考資料
・出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・金融庁「新しいNISA」 ・ジブラルタ生命「おひとりさまに関する調査 2024」
宮野 茉莉子