コロナ禍で渋谷のハロウィーン「自粛を」 区長が呼び掛け
東京都渋谷区の長谷部健区長は22日、記者会見し、10月31日のハロウィーンについて「今年はコロナウイルスが拡大している。3密を避けるという意味、また大きなイベントも自粛している中で渋谷も安心安全の観点から自粛を呼び掛けたい」と述べ、例年仮装した大勢の人で賑わう渋谷駅周辺、センター街などに集まらないよう訴えた。 【動画】渋谷のハロウィーン「自粛」呼びかけ 区長が会見(2020年10月22日)
長谷部区長は「3密を避けるために、コロナ禍の中での(ハロウィーンの)あり方を、みなさまにも考えてもらいたい」と話した。今年は「NO迷惑行為」と書かれた掲示物を街中に配置していくという。 記者から「(ハロウィーンに)渋谷の街に来ること自体避けてもらいたいのか」と問われると、長谷部区長は「お店や決められたところを予約してソーシャルディスタンスをとりながら、というのは全然問題ない」と応答。自粛呼び掛けの対象は、仮装する人の見物をしたり、路上で飲酒したりする人だとしたうえで「『渋谷に全く来ないでくれ』と声を掛けている(わけではない)。これは本当に難しいんですけど」と語った。 渋谷ではここ数年、ハロウィーンの日やその前後の週末に仮装した人々が大勢集い、駅前、スクランブル交差点、センター街などを中心として盛り上がる傾向にある。その中、群衆が騒いだり、ゴミが大量に放置されたりと問題を抱えていた。 区では昨年、近隣の店舗に酒類の販売自粛を呼び掛け、警備体制を強化した。今年も同様の対応をとる。