オズワルド畠中が公表した初期の「腎臓がん」 自覚症状や検査方法とは?【医師解説】
腎臓がんについてよくある質問
ここまで腎臓がんの症状などを紹介しました。ここでは「腎臓がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。 編集部: 腎臓がんの再発について教えてください。 村上先生: 腎臓がんは、がんが腎臓に留まっていて根治するために腎臓を摘出した場合でも、20%~30%の人が再発するとされています。また、どのような場合に再発しやすいのかは未だに原因がわかっていません。そのため再発を防ぐ方法も確立されていませんが、少なくとも年に1回は定期的に画像検査を受け、できるだけ早期に発見することが大切です。再発した場合の治療は、薬物療法が中心となります。 編集部: 予防のために注意するべきことはありますか? 村上先生: 腎臓がんの原因とみられているのが生活習慣です。これはがん全般にいえることですが、食事の栄養バランスを考え、肥満の改善や禁煙を心がけましょう。また、定期的な腎臓がん検診も大切です。腎臓がん検診については、胃がんなどのように決められたがん検診はありません。しかし気になる症状があったら、医療機関で早期に画像検査をしてもらいましょう。
編集部まとめ
腎臓がんは、初期症状がほとんどない病気です。そのため自覚症状が出たときには、既に進行している可能性が高くなります。 血尿・腹部のしこり・背中や腰の痛み・足のむくみなどの症状があらわれたら、できるだけ早く病院で検査を受けましょう。 また、腎臓がんは画像検査で見つかることの多い病気です。肥満・高血圧・喫煙・長期に渡り人工透析を行っている人は、積極的に画像検査を受けることをおすすめします。
【この記事の監修医師】
村上 知彦 医師(薬院ひ尿器科医院) 長崎大学医学部医学科 卒業 / 九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て現在は医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務 / 専門は泌尿器科
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