オズワルド畠中が公表した初期の「腎臓がん」 自覚症状や検査方法とは?【医師解説】
腎臓がんの初期症状は?
多くのがんには初期症状があり、早く気づけば早期発見・早期治療が可能です。では腎臓がんの初期症状にはどのような症状があるのでしょう。 ■初期のうちは自覚症状がほとんどない 残念ながら腎臓がんは、初期症状がほとんど自覚できません。 そのため、初期の腎臓がんは、人間ドックや他の病気の検査で偶然見つかることが多いのです。腎臓から転移した先にがんが見つかり、詳しい検査をした結果腎臓がんが見つかったというケースも珍しくありません。 ■血尿 腎臓がんは初期症状が少ないという特徴があります。その中でも初期症状としてあらわれるのが血尿です。腎臓は尿を作る臓器ですから、腎臓に何らかの異変が起こると、尿に血液が混じることがあります。血尿は、目で見てわかる「肉眼的血尿」ばかりではありません。顕微鏡でないとわからない「微小血尿」があるため、尿検査が必要になります。 ■腹部のしこり 腹部のしこりも腎臓がんの初期症状です。自分で気づいて病院を受診するという人もいますが、ほとんどは定期健診などで医師が触診をして発見されることの方が多いでしょう。 膨満感など、腹部に何か違和感があれば、お腹周りを探ってみてください。不安であれば、医師に相談してみましょう。 ■背中や腰の痛み 背中や腰、とくに片側だけに痛みのある場合、腎臓にできた腫瘍が大きくなっている可能性があります。とくに普段から腰痛に悩んでいるという方は、症状を見逃しやすくなります。いつもの痛みの様子とは違うと感じたら、検査を受けましょう。 ■足のむくみ 腎臓に何らかの異常があると、むくみ症状があらわれます。とくに足のむくみがひどくなります。腎臓の働きは、血液をろ過して余分な水分・老廃物・塩分を体外に排出することです。腎臓に何らかの異常があると、血液をろ過できなくなるため、体内に溜まった水分や塩分でむくみが生じます。
腎臓がんの原因
腎臓がんの原因には生活習慣のほかに遺伝子因子・環境因子があるといわれています。 生活習慣では、肥満や高血圧、喫煙習慣がリスク要因としてあげられています。遺伝子因子として知られているのが「フォン・ヒッペル・リンドウ病」です。また、長期に渡って人工透析をしている人も腎臓がんになりやすいとされています。