森崎ウィン「カカオが南国のフルーツなんて知らなかった! 至福の時間をくれるチョコレートで、サステナブルな行動を」
消費するだけでなく、生産地の方々に還元していく取り組みは、「本当に本当に素敵なこと」と森崎さん。 「カカオやコーヒー、バナナなどの農作物が、輸入された先で莫大な価格がつけられているにもかかわらず、生産地ではわずかな賃金で生産しているという構図ができあがっていて、なかなか変わらない。さらにつくっている方々自身は、自分がつくったものが高額で取引されていること自体を知らない、と聞いたことがあり、すごく悲しかったんです。『先進国のエゴじゃないか!』って……。でも、そこを正そうという取り組みをしている明治さんとお仕事ができるのは、本当に誇りに思うし、ありがたいですね」
森崎さん自身も、サステナブルな行動について意識が高まってきたと感じているそうだ。 「もともと無洗米を食べていたのですが、とぎ汁が出ないうえに製造工程で二酸化炭素の排出量がおさえられると聞いて、『食べ続けよう!』と思いました。最近、自転車で移動するように心がけているんですが、これだってサステナブルな行動ですよね。それと僕、ビニール袋をもらうことが減りました! エコバッグを持ち歩くようになったり、プラスチック製品をなるべく削減しようと考えたりすることが、とても増えましたね」 SDGsの17の目標で一番気になっているのは、5.の「ジェンダー平等を実践しよう」。 「ジェンダーに関する問題は、すごく気になります。ジェンダー平等についてもっと知りたい、という思いがありますね。僕自身も今後、ジェンダーに悩む役を演じる機会もあるでしょう。そんなときに自分がどうアプローチするのか、すごく興味があります。自分の概念を変える必要があるだろうし、ジェンダーに対してもっと敏感になりつつ、どう向き合っていけばいいのか考えないといけない。そうして俳優としても人としても、さらに成長できたらいいですよね」
森崎ウィン■1990年、ミャンマー生まれ。中学2年生のときにスカウトされて芸能活動を開始する。以来、テレビドラマや映画、ミュージカル、アーティストとして精力的に活動。2018年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。’ 1stアルバム「Flight」は 5つの音楽配信サービスで1位を獲得した。2024年8月より 「MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~」を開催。