【独自解説】六本木クラブ襲撃事件、“人違い”による殺人事件が起きた背景…リーダー格とされる元『関東連合』の“残虐王子”、その人物像とは?「人を引き寄せるものが強くあった」
2012年9月2日、東京・六本木のクラブで酒を飲んでいた飲食店経営者の男性が集団で襲われ、殺害された事件。その2か月後、リーダー格とされる元『関東連合』見立真一容疑者は、フィリピンに国外逃亡していたことがわかりました。なぜ犯罪者はフィリピンに巣食うのか?『関東連合』の今は?元『日刊まにら新聞』記者・水谷竹秀氏、元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏のダブル解説です。 【今どこに?】集団で殺害した男性は人違いだった…『六本木クラブ襲撃事件』から12年 リーダー格・元『関東連合』見立真一容疑者は現在も逃亡中…警察はフィリピンと日本の“4都県”をマーク【写真で見る】
■2012年、日本を震撼させた襲撃事件…あの夜、一体何が―
日本を震撼させた『六本木クラブ襲撃事件』。事件現場となったのは東京・六本木にある旧クラブ『FLOWER(フラワー)』で、飲食店経営の男性客(当時31)が亡くなりました。 2012年9月2日午前3時40分ごろ、『FLOWER』のVIP席で、男ら9人が無言で襲撃。金属バットのようなもので1~2分間・無言で被害男性を殴り続けたといいます。店に到着・襲撃してから逃走するまで、わずか5分の出来事でした。
新たに、店内の見取り図が公開されました。メインホールではなくVIPエリアが現場となり、黒い目出し帽をかぶり金属バットなどを所持した犯行グループは、常連客が使う奥の入り口から出入りしたとみられています。 事件に関わった『関東連合』元メンバーら18人が逮捕され、そのうち15人が起訴・有罪判決を受けました。
しかし、リーダー格とされる『関東連合』元メンバー・見立真一容疑者(現在45/写真撮影時33)は、現在も逃走中です。事件の2か月後、フィリピンに入国したという情報はありますが、その後12年間の足取りがわかっていません。 2013年に、殺人・凶器準備集合の疑いで国際指名手配。懸賞金上限額は、国籍問わず600万円となっています。
■“ルフィ”に『漫画村』…犯罪者がフィリピンに巣食うワケ「捜査当局にお金を渡せば…」
“ルフィ”を騙る人物がSNSで高額報酬などをうたい、『闇バイト』でメンバーを入れ替えながら、強盗などを繰り返したとされる事件。その特殊詐欺グループの幹部らが潜伏し、犯行を指示していたとされるのが、フィリピンでした。 2019年には、違法にコピーした漫画を掲載した海賊版サイト『漫画村』を運営した男が、フィリピンで拘束されました。
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