【6歳の少女の3人に1人がもっと痩せたいと考えている】アメリカの調査結果で明らかになったこと
ダヴのセルフエスティーム(自己肯定感)プロジェクトが20周年を迎えた今年、同社の最新の調査結果は、またしてもボディイメージに関するタイムリーかつ妥当な懸念を提起した。 【写真】ダヴと人気YouTuberがコラボ!外見に悩む子どもたちに向けたプロジェクトを始動 ※この記事はイギリス版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
10-17歳の60%「自分の見た目に自信が持てない」
世界20ヵ国に住む10~17歳の子どもたちを対象とした同調査“The Real State of Beauty: A Global Report”(美の現状に関する国際的なレポート)では、10代の若者のボディ・コンフィデンス(容姿に対する自信)が学校生活に影響を及ぼしていることが判明。さらに、少女の5人に3人は自分の見た目に満足していないため、学校でも自分に自信が持てないと回答した。 自己肯定感とボディ・コンフィデンスは子どもの成長にとって重要であり、学校や家庭、交友関係で子どもがよりポジティブな経験をするのに役立つ。しかし、ダヴの最新の調査結果によると、ボディ・コンフィデンスの低さは、現代の子どもたちにとって相変わらず大きな課題。
ボディイメージへの不安は4歳から現れている
憂慮すべきことに、今回の調査結果は、ボディイメージに関する不安が4歳という若い年齢で現れ始め、4~6歳の少女の4人に1人は自分の体に嫌いなところがあり、6歳の少女の3人に1人は「もっと細く見られたい」と思っている点も強調している。 英西イングランド大学ブリストル校の上級研究員であるナディア・クラドック博士は、この調査結果を受けて次のように述べている。「若い頃から『こういう見た目にならなければいけない』というプレッシャーを感じていると、不安に駆られ、非現実的な美を追い求めることになりかねません。事実、少女の約半数は、年を取るにつれ、自分の見た目がますます不安になるだろうと考えています」
自分の体に自信を持つための子ども向け映画を製作へ
そこでダヴは、体験型子ども向け教育動画で大人気の米YouTuberブリッピー(Blippi)と提携。ボディ・コンフィデンスの醸成を目的とした初の子ども向け映画を製作し、アマゾンプライムおよびネットフリックスで配信することにした。ブリッピーのYouTubeチャンネルでは、このテーマに関する特別エピソードとミュージックビデオが独占配信される。 目標は、子どもたちに(外見ではなく)自分の体が成し得ることの素晴らしさを考えさせ、外見の多様性を前向きに捉えてもらうこと。どちらも幼い子どもたちにとって重要で、なおかつ年齢に適したポジティブなボディイメージのメッセージ。そして、ダブとブリッピーが4歳以上の若い視聴者に伝えたいのは、このような教育を小さいうちに始めれば、現在、そして近い未来に自己肯定感やボディ・コンフィデンスの問題で悩む可能性を最小限に抑えられるということだ。