「初詣ハイキング」徳川家康ゆかりの名山で新年のパワーチャージ! 約1時間で登頂OK! 見どころ「現地レポ」
■新年の盛運を願う「霊峰」久能山ハイキング
●一の鳥居から石階段を登り、久能山東照宮博物館へ 駿河湾を背に、堂々と建つ石造りの鳥居は、徳川家康公を祀る久能山東照宮の入口。現在は日本平(にほんだいら)ロープウェイでもアクセス可能な久能山だが、昔は長い石階段を登る表参道が唯一の参拝路だった。今回はこちらの参道を使い、山頂を目指したい。 鳥居の先に待つのは1,159段の石階段だ。語呂合わせで「いちいちごくろうさん」とあいさつを交わしながら登られているそうだ。途中には久能梅林(くのうばいりん)があり、「家康梅(いえやすばい)」と名付けられた梅は必見。隣に咲く早咲きの桜、河津桜との違いを楽しめるのもいい。 道中、立派な一ノ門(いちのもん)を潜ったら、足を止めて振り返ってみよう。門枠いっぱいに青い駿河湾、青空が広がっているだろう。さあ、ここまで来たらあと一息だ。 日本平ロープウェイの乗車口と社務所が見えてくる。社務所の隣には、歴代将軍所用の武器武具を中心に、所蔵品を順次展示している博物館がある。令和7年の新春展示として、企画展「将軍の美術 Art of “SHOGUN”-華開く町人文化-」が開催される予定だ。 ●社務所の先はパワースポットだらけ! 本殿の装飾と家康公の神廟へ 社務所で拝観料を支払い、いよいよ久能山東照宮の社殿へ。参拝料は、社殿拝観大人500円、小人200円。社殿と博物館の共通券は大人800円、小人300円だ。ちなみに、御朱印もこちらの社務所でいただける。 社殿の美しい装飾に、誰もが目を奪われることだろう。極彩色の社殿は、日光東照宮より19年も前に造られており、彫刻、模様等に桃山時代の技法が取り入れられた江戸初期建造物として、国宝に指定されている。 社殿から進むことわずか3分、家康公の神廟(しんびょう)にたどり着く。豪壮な社殿とは対照的に、厳かな雰囲気に包まれた空間だ。約50年前までは非公開とされていた神聖な場所に、いざ足を踏み入れよう。