エイトン、ベドウィンetc.“グッドシルエット”なスウェットの秘密をデザイナーに直撃!
シンプル好きに刺さる“グッドシルエット”なスウェットが集結!ベーシックカラーに続き、ここでは色合いも秀逸な逸品をご紹介しよう。 ▶︎すべての写真を見る デザイナーが直々に語る魅力のワケにご注目あれ。
「着倒して伸び切った古着のシルエットが着想源」
肩幅から裾に向けてのストレートなシルエットが特徴的。久﨑さんによれば 「1980~90年前半に購入したアメリカ製の古着を着倒した結果、伸び切った身頃と裾リブが直線的になった」 ことがヒントだそう。 そうして生まれたボックス型のこちらからは、「裾リブを引っ張らずに縫製することで身頃の裾部分との寸法差を最小限に抑えた」 というこだわりも見える。
ディテールに関しては、「フードは被ったときにシャープな三角形となるように設計。リブ袖はトライアングルにデザインすることで、袖のアタリによる劣化を抑えた」 という点も面白い。 「自分のスタイルを確立した大人だからこそ着こなせるリアルスタンダード」 を掲げるブランドらしく、ベーシックながら主張を感じる仕上がりに。太番手糸を極限まで高密度に編み、製品染めをすることでさらに縮ませたマックスの密度を実現。 柔らかい着心地と美しいシルエットを両得した、末長く着たい一着といえよう。
「ゆったりした身幅を楽しむためのヘビーオンスです」
ストリートを長く牽引し続けている東京ブランドのデザイナー、渡辺さんのベースにあるのは、やはりアメカジなのだと思う。展開されるアイテム群にはその気分が常に反映されていると感じるからだ。
アームホールが広く、ゆったりとした身幅のモデル「LOU」は、「高品質かつタフな素材を味わってほしい。編み機の限界まで度目を詰めた17オンスという肉厚スウェット生地を使用し、ワイドなシルエットを存分に楽しめる素材感を追求しました」と渡辺さん。 また、裏起毛ながら、その製作過程で出るカスが最小限となるような特殊加工を施し、スウェット生地の横使い&脇リブのいわゆるリバースウィーブ仕様も採用。耐久性と動きやすさにこだわった。 「時間をかけて着込むことで自身の体に馴染み、エイジングを楽しめるように」と、スウェット好きの心を鷲掴みにする心配りも渡辺さんらしい。