「Copilotエージェント」はこう使う!活用法と具体例を徹底解説
どのようなエージェントを作るべき?
さて、エージェントを作成する際に何を作るべきか悩むこともあるでしょう。まずは、自分の業務で役立ちそうなものを考えてみることをおすすめします。たとえば、筆者は仕事でこの記事のように文章を書く機会が多いため、自分で書いた文章を整えて読みやすく書き直してくれるエージェントを作成しました。 WordのCopilotにも文章を書き換える機能がありますが、エージェントでは書き直す際のルールを事前に指定できるため、より自分らしい文章に書き直してくれます。これだけでも記事の原稿を書き上げるスピードが大幅に上がりました。 毎月開催しているセミナーの資料から必要な情報を整理し、教えてくれるエージェントも作成しています。セミナーを毎月開催していると、プレゼン資料の数がどんどん増えていきます。そのため、数カ月前の内容でも話したことをはっきりと思い出せないこともあります。 そんなとき、エージェントに聞くことで、以前どのように説明していたのか、それがいつの資料に含まれているのか、ほかにどんな内容が書かれていたのかなどをすぐに思い出せるようになりました。これもプレゼン資料作成の効率を上げてくれます。
エージェント活用のカギ
業務の支援や蓄積されたドキュメントの活用など、エージェントはさまざまな場面で役立ちます。エージェントを効果的に活用するには、エージェントに行ってほしい作業内容を明確に整理することが重要です。 まずは、データ分析、報告書作成、翻訳作業など、具体的なタスクや目標を明確にすることから始めます。そして、その作業に関する詳細な情報や条件も整理する必要があります。これには、使用するデータの種類、必要なファイルの場所、まとめる形式などが含まれます。さらに、作業の優先順位や重要度を伝えることで、より効果的なエージェントを作成できます。 また、エージェントが指定されたドキュメントの保管場所から情報を効率的に探し出すには、情報の整理と共有が重要です。ライブラリやフォルダ分けのルールを定義したり、メタデータを活用したりすることで検索性を高めることも必要です。 作成したエージェントを社内で共有する場合、参照先のドキュメントのアクセス権設定も重要になります。さらに、ドキュメントの内容を見直したり、不要なドキュメントを削除したりするなど、ドキュメントの運用を見直す必要も出てくるかもしれません。 このようにエージェントの効果的な活用を検討することは、個人のスキルや社内での取り組みを考え直す機会にもなるでしょう。