「Copilotエージェント」はこう使う!活用法と具体例を徹底解説
作成したエージェントはすぐに利用できる
作成したエージェントは、Copilotのチャット画面の右側に表示され、そこからすぐに呼び出して利用できます。先ほどのエージェントを呼び出して英語の文章を送ると、それだけですぐに翻訳と要約を返してくれます。 作業のたびにCopilotに指示を送る必要がなくなるため、気軽で素早く、細かな指示の内容を考えなくても利用できる点が大きなメリットです。頻繁にCopilotを利用していた用途でエージェントを作成しておけば、これまで以上に作業の効率アップが期待できます。 また、作成したエージェントは社内の同僚と共有することができます。たとえば、部内で共通する業務に役立つエージェントを作成した場合、それを共有するのも良いでしょう。 Copilotの活用が得意な人が、自分以外の業務改善にも取り組めるようになります。それによって、さらにCopilot自体の活用も進むでしょう。
必要な資料を探して情報を整理するエージェント
Copilotのエージェントでは、解答を作成する際に参照すべきファイルを指定することができます。これにより、必要な情報をエージェントが見つけやすくなり、回答の質が向上することが期待できます。 これまでもCopilotは社内の情報を探してくれましたが、社内には膨大な数のドキュメントがあり、その中から本当に必要な情報を見つけ出すことは難しい場合が多くありました。その結果、Copilotが意図した回答を返せないことがあり、ユーザーの不満につながることもありました。 たとえば、営業の社員が提案書を作成中に、過去の提案書から役立ちそうな情報を探し出すためのエージェントを作成してみましょう。この例では、Microsoft Teamsで利用している営業部のチームでは提案書がされていました。このような場合には、提案書が保存されるSharePointサイトライブラリのフォルダを、エージェントのナレッジとして設定に追加することができます。 このように設定したエージェントは、質問の回答を社内全体から探すのではなく、指定されたフォルダ内から情報を探すようになります。そのため、より目的に合致した情報を答えてくれる確率が大幅に高まります。こうした使い方をすることで、これまでただ共有されていただけのドキュメントが、業務を効率化するための重要な資産になるかもしれません。過去から蓄積されたナレッジを再利用する手段としても、Copilotのエージェントは有用です。