【NFL】チャージャーズRBドビンズ、“暗い日々”から抜け出し2試合の通算ランヤードでリーグトップに
2週間を通して素晴らしいランや宙返りを披露し、ビッグゲインに成功してランヤードでNFLトップに立っているロサンゼルス・チャージャーズのランニングバック(RB)J.K.ドビンズが、早くもAP通信NFL最優秀カムバック選手賞の有力候補となっている。
それはドビンズの性格を示していると言えよう。ドビンズは確実に、ボルティモア・レイブンズでのケガに悩まされていた数シーズンで過ごしていた“暗い日々”から抜け出した。
この3シーズンで9試合しか出場していなかったドビンズは、チャージャーズが2勝0敗のスタートを切る中、健康な足と強い精神力を持ってリーグトップの266ランヤードを記録している。
今週に公開された『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』に出演した際、ケガがもたらす精神的な負担について語ったドビンズは、「体は鍛え直せるけど、精神面はさ、間違いなく別の領域に踏み込まないといけない。時には暗い日々を過ごして“俺は戻ってこられるのか?”と思う日もあるさ」とコメントした。
レイブンズでの4年間を経て、ドビンズは今オフシーズンにチャージャーズと1年契約を締結。100%健康だと宣言しているドビンズは、現時点では過去最高の状態にあるように見える。
ドビンズは驚異的なキャリー平均ヤード(9.9ヤード)と試合平均ランヤード(133ヤード)を記録しており、いずれの成績でもリーグトップに立っている。最長61ランヤードを記録したシーズン第1週のラスベガス・レイダースと、最長43ヤードのランを見せたカロライナ・パンサーズで、合わせて2回のタッチダウンも決めている。パンサーズ戦では、43ヤードを駆け抜けた末にエンドゾーンに飛び込んで背中で着地し、タッチダウンに成功。その後、ドビンズはジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ホルティスから“もう宙返りはなしだ”と言われたと明かした。
健康に関する懸念は今のところそれだけだ。