【NFL】チャージャーズRBドビンズ、“暗い日々”から抜け出し2試合の通算ランヤードでリーグトップに
ドビンズは2020年にレイブンズのルーキーとして頭角を現し、15試合で805ヤード、タッチダウン9回を記録。その後は度重なるケガに悩まされ、3シーズンの合計出場数は初年度に出場した試合数も少なかった。
2021年シーズンから今シーズン第2週まで、ドビンズはわずか11試合しか出場していない。
2021年、シーズン開幕前に膝を負傷したドビンズは全試合を欠場。2022年は別の膝の問題が原因で8試合の出場にとどまった。また、昨季はシーズン第1週にアキレス腱(けん)を断裂している。
「あれは契約最終年だったから、別のチームが自分にチャンスをくれるかもしれないと思っていた」と語ったドビンズはこう続けた。「まだ早い段階で、“ああ、俺は健康だ。このチャンスをつかんでうまくやれる”と確信する前の話だった。最初の段階ではお尻を使って移動していたし、歩くことができなかった。普通の靴を履くことも、裸足になることもできなかった。アキレス腱は足を踏み出すだけで伸びてしまうからな」
「それは長く暗い日々、暗い夜で、眠れずにただただ、これからどうなるんだろうって考えていた」
それでも、まだ25歳のドビンズは十分な力が残っていることを示している。また、そうした暗い考えを振り払うという心構えが、困難を耐え抜くのに役立ったようだ。
ドビンズは「心の奥底で、神がいつも俺の味方をしてくれていることが分かっていたし、あれは理由があって起こったことだと信じていた」と話している。
「時々、暗い考えが浮かぶこともあったけど、すぐに立ち直った。祈った後、本当にすぐにね。長い旅路だったけど、それのおかげで人としてもメンタル的にも強くなれた」
ドビンズの旅路はシーズン第3週へ続く。チャージャーズはそこで同じく2勝0敗のピッツバーグ・スティーラーズと対戦する予定だ。今年に入るまで、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区でプレーしていたため、ドビンズはスティーラーズのことをよく知っている。ドビンズはこれまでに出場可能な8試合のスティーラーズ戦のうち3試合に出場してきた。