NewJeansの「契約解除」で発生する違約金は30億~50億円…!事務所トラブルで露呈したK-POP界の「はてしない闇」
予想されたNewJeansの事務所離脱宣言
グローバルな人気を誇るK-POPガールズグループのNewJeansが、記者会見を通じて所属事務所のADORとの専属契約の解約を宣言した。 【写真】韓国で女子大生たちが猛反乱!大学に籠城、歴代総長の銅像にペンキを浴びせる K-POPアーティストが所属事務所との契約解約を希望する場合は、普通なら、専属契約に対する効力停止仮処分申請をした後、本案訴訟に進むのが一般的。だが、訴訟なしに専属契約解約を通知するという前例のない方式を選んだNewJeansの記者会見には、「NewJeansらしい新鮮な戦略」という評価も出ている。ただ、記者会見で語られたNewJeansの主張が実現できるかどうかについて、韓国の芸能界や法曹界からは「難しい」という見解は多い。 11月28日の午後8時に開かれた記者会見で、NewJeansは次のように主張した。 1 私たちは(要求事項について)十分に話し、内容証明もお送りした。返事がなかったので内容証明に書いた通り、29日0時からADORとの専属契約を解約する。 2 (契約解除の)責任は全面的にADORとHYBE側にあるので違約金を払う理由はない。 3 NewJeansという名前を放棄するつもりはなく、名前に対する権利を確保できるように引き続き努力する。 NewJeansとADORの決別は、K-POPに少しでも関心のある人なら、ある程度予測可能なことだった。
「会社が私たちを嫌っていると確信している」
今年4月、大手プロダクションHYBEの子会社であるADORの経営権を巡る紛争で始まったHYBE対ミン・ヒジン前代表との内戦は、今年の8月27日、ミン・ヒジン前代表がADORの理事会で代表理事職から解任されたことで、一段落するように見えた。 だが、HYBEとミン氏の訴訟過程でミン氏のための嘆願書を提出するなど、全面的にミン氏側に立っていたNewJeansは9月11日、YOUTUBEのライブ放送を通じて、ミン氏解任と経営陣交替が自分たちに未来活動に対する不安感を与えていると訴え、「ミン・ヒジン前代表を復帰させてほしい」と反発した。 NewJeansは、メンバーのハニがHYBEの他のレーベル所属のマネージャーに面前で「無視しろ」という屈辱的な発言をされたにもかかわらず、新経営陣は何の対処もしなかったと主張した。そして、「ミン代表は私たちのためにたくさん戦ってくれたが、新経営陣は私たちを保護する意志も能力もない」とも話した。 この問題は10月15日、国会で開かれた国政監査で「職場内いじめ」の例として扱われ、ハニが現役アイドル出身では初めて国会に証人として出席した。ハニは国会でも、「会社が私たちを嫌っていると確信している」と発言するなど、HYBEに対する露骨な不信感を表わした。 国政監査直後には、HYBEの「音楽産業レポート」という内部文書が流出したことでメディアの注目を受けたが、ここに、「“ニュー・ア・ル”というワーディングで数日苦しめられたが、“ニュー”を捨てて新しい枠組みを組めば良い」と書かれた部分があり、NewJeansのファンからの大きな反発を起こした。「ニュー・ア・ル」とは、ニュージンズ(NewJeans)-アイレット(ILLET)-ルセラフィム(LE SSERAFIM)というHYBEの3つのガールグループを一緒に呼ぶ名称で、「HYBEはNewJeansを捨てろうとしている」と受けとられたからだ。 しかし、HYBE側は、「ニュー・ア・ルとは、ニュージンズ-アイブ(IVE)-ルセラフィムを意味する言葉で、ルセラフィムがこのカテゴライジングによってアイブやニュージンスのファンに大きな非難を受けた」とし、「このカテゴライジングを捨てて新しい広報コンセプトを作るという意味だ」と説明した。事実上、韓国メディアでは、この言葉では二つのグループの組み合わせが並行して使われるため、なにが正しいのかは明確には分からない。
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