NewJeansの「契約解除」で発生する違約金は30億~50億円…!事務所トラブルで露呈したK-POP界の「はてしない闇」
タンパリング疑惑も浮上
ところが弱り目にたたり目で、記者会見直後にミン・ヒジン氏の「タンパリング(tampering)疑惑」が提起された。タンパリングとは、契約が残っているアイドルに接近して所属事務所との紛争を誘導した後、他の所属事務所に引き抜く行為だ。 韓国の文春砲と呼ばれる『ディスパッチ』は、ミン·ヒジン代表とNewJeansのメンバーの父親とのSNSメッセージや、国会出席前にハニとミン氏と会っている写真、ミン氏が会った投資家とのインタビューなどを公開し、ミン氏がNewJeansをADORから引き抜けるために9月11日のライブ放送と10月14日のハニの国会出席などを事前企画したと報道し、ミン氏を守勢に追い込んだ。すると、ミン氏は直ちに、「嘘の記事で名誉を棄損された」とし、ディスパッチとHYBEの広報担当を告訴し、事件はますます泥沼化されている。 もし、ディスパッチの報道が事実である場合は、NewJeansもイメージに大きな打撃を受けることになる。テンパリングはK-POP業界やK-POPプファンから大きな非難を受ける行為だ。企画会社が莫大な費用と時間をかけて育成したアイドルを、巨大資本が横取りする行為こそ、K-POP業界を枯死させ、K-POPの発展を阻むことだと考えるためだ。 芸能プロダクション連合会の『韓国マネジメント連合』は、「NewJeansのようなアプローチは韓国大衆文化芸術産業の根幹を揺るがす非常に悪質な方法」という立場文を発表し、「NewJeansは、契約解除の主張を撤回しろ」と要求した。 23年、米国で大きな人気を得ている4人組ガールズグループのFIFTH・FIFTH(フィフティ・フィフティ)のメンバー3人が所属事務所のアトレックに対し、専属契約効力停止仮処分訴訟を提起した事件があった。ところでこの訴訟の背後にプロデューサーであるアン・ソンイル氏のタンパリング行為があったという事実が明らかになり、K‐POPファンたちに途方もない非難を受けたことがある。FIFTH・FIFTHのメンバー3人は仮処分申請で敗訴したことはもちろん、所属会社から120億ウォンの損害賠償訴訟をかけられて、現在も訴訟が進行中だ。 今春から始まったHYBE対ミン・ヒジン氏の紛争は、もはや「第2のFIFTH・FIFTH事件」に飛び火する兆しを見せている。そして、第4世代ガールズグループの「女帝」とも呼ばれてきたNewJeansを、大人たちの醜い泥沼騒動の真ん中に引っ張り込んだ。終わりの見えないK-POP帝国のお家騒動はもはやK-POPシーンに大きな暗闇を落している。
金 敬哲(ジャーナリスト)
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